「緊急事態宣言」といっても、昨年のように「学校の休校」「百貨店や映画館などの人の集まる場所の使用制限」「臨時の医療施設整備のための土地建物の収用」などの厳格さはありません。
「イベント開催規模の制限」「午後8時以降の外出自粛要請」「飲食店は時短営業で午後8時まで」「企業のテレワーク率を7割とする」……前回の「外出禁止!」という空気に比べると、あきらかに「ゆるい」ですね。
でも、気になるのが「飲食店の時短営業」です。
飲食店はランチよりディナーの方が儲かりますが、コース料理は時間がかかる。1時間半でフルコースとすると、スタートは遅くとも6時半。
一般的な企業の退社時間が午後6時ですから、仕事が終わると、レストランまで全速力で走らないと間に合わない。
店の立地によっては、お客が入りにくいことになりますね。
しかも、感染防止のために席は空けなければいけないので、「店の中が客で満員」という展開は非常によくない。
営業時間短縮で、しかも満員になるほどお客を集めてはいけない。……経営が傾きますよ。
飲食店勤務で、仕事が減って家計が苦しくなる人も増えるでしょう。
『厚生労働省:生活を支えるための支援のご案内(令和2年12月28日更新)』は、各省庁のコロナ対策支援をまとめているので、非常に便利。
今回の「緊急事態宣言」は1月8日から2月7日。
感染拡大の状況によっては延長もありえますが、多くの制度の期限が2月28日、または3月31日までなので、「緊急事態宣言」の時短営業要請や外出自粛要請のために、給料が減ったり仕事を失ったりした人は、ぜひとも問い合わせをしてください。
1月に「緊急事態宣言」が行われたということは、令和3年も、何らかの形でコロナ倒産・コロナ失業で困っている人を支援する制度が出てくる可能性も高いので、時々厚生労働省のサイトをチェックしておくとよいでしょう。
昨年から「三密」を避けるために、稽古に非常に苦労してきた武道家の皆さんは、再びの「緊急事態宣言」発令で、さぞ、がっかりされていることでしょう。
『スポーツ庁:新型コロナウイルス経済対策 スポーツ団体・個人向け支援策・お問合せ一覧』
によると、令和2年度の補助金の交付は終わっていますが、令和3年度も支援策が発表される確率が高いので、ブックマークしておくと、よいことがあるかもしれません。
古武道の演武には「伝統文化の保全」という意味合いもあるので、古流の武人の皆さんは、スポーツ庁だけでなく、
『文化庁 新型コロナウイルスの影響を受ける文化芸術関係者に対する支援情報窓口』も、ぜひチェックしておきましょう。
新型コロナウイルス感染拡大は、しばらくおさまらないので、適切に補助金を得て、うまく厳しい時期を乗り切ってください。
(この記事は2021年1月8日の情報をもとに書かれています)
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