レポートパッドは「レポート用紙の束」のことなので、正式には「レポートパッドホルダー」です。
長い間使ってきたけれども、とうとう折り目の部分の皮が破れてきました。
残念ながら寿命です。
レポート用紙を綴じているのはソメスサドルの「ライティングパッド」。
大事にしていたつもりなんだけど。
時々、レザークリーナーできれいにしたり。
時々、ラナパー(ドイツの革用トリートメント)をすり込んで、保護したり。
時々、コバ(皮革の切断面)に、黒のコバ塗装剤を塗って補修したり。
努力してきたんだけどなあ。……10年しかもたなかったか。
いや、よく調べてみると、10年じゃない。
『レポートパッドのある生活』を書いているのが、2007年4月7日。
そんなに昔の話だったのか。
自分でも、ちょっと驚いています。
今が2021年4月9日なので、14年ももっていたことになります。
初代レポートパッド。ご苦労様でした。
レポートパッドは、クリップボードほどメジャーな文具ではありませんが、私にとっては大事なもの。
「立ったまま筆記できる」「椅子に座って膝に置くと簡易机になる」というメリットは大きいし。最近は思いついたことや聞き書きだけでなく、打ち合わせの時に、簡単な図を書いて「こんなイメージですか?」と、相手に見せるコミュニケーションボードとしても使っているので、生活にかかせないものになっています。
すぐに、次のレポートパッドを探さないと。
合皮製のレポートパッドは、色鮮やかなものが多いですが、結構重量がある。
レイメイ藤井の「ツァイトベクター(本革)」は、360度折り返すことがきる機能(実用新案登録済み)は魅力なんだけれども、本体重量が700g。
……うーん。シンプルな作りは魅力的だけど。
これにレポート用紙が付属した状態だと、800g超えるか。重いわ。これは。
800gのレポートパッドに、手帳、書類、スマホ、タブレット、キーボード代わりのポメラ(キングジムが開発したATOK搭載のテキスト入力専用機)、ウォークマン、電卓、財布、ペンケース、ハンカチ、薬、ポーチ類、エコバッグ、水筒、本、場合によってはストール。それに鞄本体の重量を加えると……出かけるのが嫌になってきます。
先代が革の品質の良さで知られる馬具メーカー、ソメスサドルのものなので、同じメーカーのものを探してみましたが、「ライティングパッド」は作られていませんでした。
あれから14年もたつので、廃番はいたしかたないのかもしれません。
ところが、検索するうちに、予想外のレポートパッドが出てきました。
マルマン「ノートパッドホルダー ニーモシネ×ソメス」。
紙文具メーカーのマルマンと、馬具メーカーのソメスサドルがコラボで発売した商品。
油をしみこませたオイルレザー加工の本革で、重さは340g。軽い!
レポート用紙を入れるポケットの他に、A4の書類を収納できるポケットと、名刺ポケット。
ペンホルダーが2つついているので、ボールペンと鉛筆をセットすれば、ペンケースを持ち歩かなくてもよくなる。
発注して3日後に2代目レポートパッド、もといノートパッドホルダーが到着。
なめらかだった先代の革とは違い、ざらっとした質感の革でできていますが、A4サイズのレポート用紙「ニーモシネ」に合わせたものでしょうか。
さっそく「ラナパー」をすり込んで、撥水性を高めて保護しました。
これから先10年、愛用できればいいなと思っています。
(この記事は2021年4月9日時点の情報をもとに書かれています)
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