材料の小麦粉や油が値上がりしたことが原因と言われていますが……。「確かに材料費が上がったんで値段を据え置くために小さくした。そのままのサイズで値上げした方がよかったんか?」と迫られたら、「いえ、小さくなっても値段が変わらない方が……」と答えてしまいますね。
ただ、問題なのは、お菓子の原材料の価格がまだまだ上がり続けること。
NHKニュース・2021年5月20日付け記事『食用油や小麦製品 この夏から大手メーカーが相次ぎ値上げへ』
食用油大手の「Jーオイルミルズ」が、材料の大豆の産地・アメリカの天候不順を理由に、8月に今年3度目の値上げを発表。
製粉大手の「日清フーズ」は7月から9月にかけて、小麦粉やそば粉を使った食品の値上げを決めています。
油と小麦が値上がりすると、それを原料としている、ラーメンやパスタやうどん、パンやお菓子も値上がりし……そういえば、砂糖も今年3月に卸値が値上がりしている。
これからも、お菓子のサイズが、もっと小さくなっていくんだ……これはつらいなあ。
お菓子に限らず、小麦や油を使わない食品を探す方が難しいから、ほとんどの加工食品は値上がりすることになるんでしょう。あーあ。
……でも、もしかしたら、1週間に必要な食品の分量を厳格に調べて、底値の時にストックして、食品ロスを出さずにうまく使い切ることができれば、値上がりのストレスが多少減るのでは。
調べてみると、農林水産省サイトの『緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド』が、わかりやすくて参考になりますね。
ここで、提唱されているのは、備蓄したものを賞味期限を管理しながら食べて、また購入する「ローリングストック」という方法。
2014年に発行された食料品備蓄のためのPDFですが、注目すべきは保存のきく「米」と、ストレスを和らげるための「お菓子」が重要項目として出てくるところ。
備蓄食料品のチェックリストのほか、保存食を使ったレシピの例も出ているのがありがたいですね。
我が家では、ゴールデンウイークに乾物を置くパントリーを作って、パスタや乾麺、レトルト食品を中心に備蓄がスタート。
さらに家庭用小型冷凍庫(冷蔵機能がついていないもの)を探しています。
最近は冷凍食品の品ぞろえも充実しているし、作り置きのおかずを冷凍して、忙しい時にさっと取り出せるようにしたい。
冷凍食品のストックが増えると、自分が「食べたい」と思った時に、食べたい料理が即座に食べられので、精神的なストレスが減ります。
台所にぴったりのサイズのものが、なかなか見つからないのですが、小型冷凍庫は3万円程度で手に入るので、電気代が月に1000円増えても、食費を月に4000円減らせれば、1年以内に元がとれます。
喘息もちでコロナにかかれば命が危ない立場なので、なるべく買い物に出かけるのは避けたい……というのが動機でスタートした備蓄作戦ですが、食品の値上がりも「災害」の一種。
これから日本は豪雨や台風の季節に入っていくので、野菜や米も供給が不安定になり、値上がりするかもしれません。
「防災」だけではなく「家計防衛」の点からも「食糧の備蓄」は大切になると思います。
(この記事は2021年6月10日時点の情報をもとに書かれています。)
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