1年の始まりから気分を新たにする「1月始まり手帳」、4月の年度始めから使う「4月始まり手帳」に続く「手帳シーズン」として、最近は、7月から大きな書店や文具店では手帳コーナーができています。
これまで売られているのは、6月決算の会社の人向けの「7月始まり手帳」。
大学の後期日程とリンクする「9月始まり手帳」などが多かったわけですが……
文具好きや読書家の人は、すでにお気づきかもしれませんが、今年は手帳メーカー各社が、来年の手帳の売り出しが早くなっています。
能率協会やコクヨのように、来年の「1月始まり手帳」を、今の時期から売り出すって、ちょっと早くないですか?
例年なら各社の来年の手帳が出揃うのが10月頃。
毎年、10月から11月ぐらいまでの手帳の種類が充実した頃に、あれこれと悩みながらも手帳を選ぶのが楽しみでもあるんですが。
……そうはいっても、なるべく早く手に入れたい手帳もある。
外に持ち歩く「外手帳」は、ミドリの「フラットダイアリー」にするつもりでした。
A5サイズで月間カレンダーのみのシンプルな構造。
見やすいレイアウト。
重さはカバー付きでも100g。
タブレットと一緒に持ち歩くことを想定すると、手帳が「薄い」「軽い」「見やすい」「紙質がいい」というのは、手帳選びで大事な要素です。
例えば、病院で夫の検査に立ち会う時に「では、次の検査の日程ですが」という話になって、夫と一緒に手帳を見ながら決めるのですが、この手帳のレイアウトは、夫にとっても見やすいようです。
外に持ち歩く「外手帳」は、自分だけのものじゃないので、そう簡単に変えられないかもしれない。
今年は、ミドリが「フラットダイアリー」を発売するのを見つけ次第,、買うことにしました。
実は、この手帳の唯一の弱点が、その「薄さ」。
「軽さ」を追求するあまり、カレンダーのページ数も絞り込まれていて、今使っている2021年の手帳のスケジュール欄は、2020年10月から2022年1月まで。
つまり、2022年2月以降の予定を書き込める欄がないんですが、これは、2022年の手帳リフィルをできるだけ早く手に入れられれば、解決します。
今年は7月末にリフィルを手に入れることができたので、ちょっと安心。
それにしても、何だろう。この感じ。
手帳業界の「焦り」みたいなものすら感じられる。
そこで、手帳について、ちょっと調べてみたら、興味深いデータが手に入りました。
『手帳やスケジュール帳、みんな使ってる?』(出典:LINEリサーチ2021年01月19日付)
2020年12月18日から20日にかけて、LINEが日本全国の15歳〜59歳のユーザーを対象に調査したデータです。
調査結果「全体」で見てみると、「手帳を全く使わない」「わからない」という人が15%。
「紙の手帳派」が41%。
「デジタル/アプリ派」が45%。
調査したのがアプリのLINEということを差し引いても、紙手帳派よりもデジタル派の方が多いというところ、驚きました。
さらに衝撃的なのが「手帳を使うのを途中でやめたことがある」と答えた人が、全体で37%もいること。
確かに手帳を使うのは「習慣」のウエイトが高いですから、挫折する人もいるかもしれないけど。
思ったより多い数字でした。
ちなみに、紙手帳派が「手書きで自分の好きなように記入したい」「手書きのよさがある」「愛着がある」「データが壊れない」というメリットをあげる一方、デジタル派は「荷物にならない」「リマインダーやアラート機能」「予定を他の人と共有しやすい」をメリットにあげているのが興味深いですね。
紙の手帳もデジタルツールも、それぞれに一長一短がありますが、せっかく、たくさんの種類の紙の手帳が出回っているんですから、好みの手帳を見つけて楽しんでください。
私も自分だけが見る「内手帳」を、これからじっくりと探してみます。
(この記事は2021年8月13日時点のデータをもとに書かれています)
【関連する記事】
- 2023年の手帳
- 文具の墓場(アウトレット文具店)
- 手帳のお供(ほぼ日手帳ひきだしポーチ)
- 機動力勝負の文具(ペン型消しゴム)
- 異色のノート(本だったノート)
- シミに挑んだ文具メーカー(ZEBRA)
- 未来のデスクボード(4in1デスクボード)
- コクヨのチャット診断
- 大人の勉強用文具(はがせるマーカーSTUDY)
- 集中力を上げるポモドーロ法と筆記具5選
- 文具女子博の不思議(アンテリック・ステーショナリーズ)
- ファイリングの鬼(スキットマン)
- 疲れないシャープペンシル(オレンズ)
- 春の手帳小物(クリップルーラー)
- ポータブル・トラッシュの時代(ゴミ箱ポーチ ホルポ)
- 手帳と資源(ジャーナリングアプリ muute)
- 不思議な手帳アプリ(ジャーナリングアプリ muute)
- 2022年の手帳(ガントチャートダイアリー・FP手帳)
- 文具の復活(ラダイト・ユナイテッドビーズ)
- ほぼ日手帳の「?」(ほぼ日ノオト)