「給料がLINE Payなどの電子決済で入金される時代がくる」とも言われているし、2021年11月に「改正銀行法」が施行。
銀行は、地域活性事業や人材派遣、システム販売、データ分析などができるようになる。
こうして「銀行」の定義は曖昧になっていく。
この本の著者は、京都大学大学院総合生存学館特任准教授。
専門は「フィンテック」と「AI」。
2025年に起こる金融業界の大変革と、日本の銀行業界に影響力を持つ11社の世界的企業を紹介している。
「Google」「Amazon」「Facebook」「Apple」「ペイパル」「ストライプ」「アント」「アファーム」「コインベース」「キャベッジ」「ロビンフッド」……
「Google」「Amazon」「Facebook」「Apple」「ペイパル」……わかる気がする。
これらの企業が本気で銀行業をはじめたら、世界の金融市場が大きく変わりそうだ。
仮想通貨取引所「コインベース」。
これも怖い存在。
「ストライプ」「アント」「アファーム」「キャベッジ」「ロビンフッド」……まだ日本では知られていないが、アメリカや中国では影響力を強めている企業だ。
2025年。4年後に、本当にすべての手続きがスマホで完結し、「Google Bank」で住宅ローンを借りたり「Apple Bank」で生命保険契約を結んだりする世の中になるのだろうか?
今年に入って、システム障害を繰り返して、金融庁から業務改善命令を出されている東京証券取引所や、みずほ銀行のニュースを見ていると、妙に現実味を帯びた話のように思える。
ところで、日本にも、すべてをスマホで完結させようとする銀行がある。
「楽天銀行」「PayPay銀行」「LINE Bank(2022年開業予定)」……
「Google」「Amazon」の資本力には及ばないが、日本人の感覚にフィットした、独自サービスが開発できたら、何とかなりそうな気がするのだが。
金融用語は比較的少ない方なので、読みやすい本だと思う。
ラベル:お金
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