会社の名は「ユナイテッドビーズ株式会社」。
センスのいい手帳やノート、帆布小物で有名な文具メーカーでした。
その後、「ユナイテッドビーズ」に勤めていたスタッフが集まって、文具メーカー「ラダイト」を設立。
「ユナイテッドビーズ」が作っていたのと同じ分野の文具を作りはじめました。
「勤めていた会社がなくなっても、自分たちで納得できる商品を作り続けたい」……スタッフの熱い思いが伝わってきます。
その後、「ファンクションノート」「姫路レザーの革小物」などのオリジナル文具で、独自の地位を固めつつある「ラダイト」。
……今年の手帳はどうなのかな?
なんとなく「ラダイト」のWebサイトを見に行って、意外なものを見つけました。
なくなったはずの「ユナイテッドビーズ」のオリジナルストライプのペンケース?
なぜ?
ついているロゴは「UNITED BEES」ではなく、「THREAD AHEAD」ですが、独特なマルチストライプの柄は、確かに「ユナイテッドビーズ」のもの。
復刻したんだ。よかった。
「倒産したから、あのストライプは、もう永久に見ることができないか」と思っていたら、同じことを思ったファンがたくさんいたようです。
復刻した「ユナイテッドビーズ」のストライプのペンケースを作っているのは、「倉敷帆布」らしい。
ということで、「倉敷帆布」のオンラインショップへ。
ペンケースやポーチ、折りたたみ式トレイなど、「ユナイテッドビーズ時代」に売っていたものと同じデザインの文具がありました。
……15種類のストライプ柄が復刻しています。
私の持っている「マリン(青系)」「グレープ(紫系)」「ライト(暖色系のマルチストライプ)」の柄は「マリンブルー」「ライラックパープル」「ライト」という商品名で売られています。
たぶん、権利関係の問題で、色の名前は違う名前だけれども、つけられているロゴは別のものではあるけれども。
それでも復刻はうれしいことです。
ペンケースは持っていますが、A5のフラットタイプのポーチやトートバッグがあったら、絶対に買ってますね。
「倉敷帆布(ユナイテッドビーズ)」の帆布のトートバッグを10年近く使っていますが……今は希少になった「シャトル織機」でおられた先染めストライプの帆布は、とにかく丈夫です。
洗濯すると縮むリスクがありますが、それでも、風合いのある色あせ方をするので、いい感じで長い間使いこなすことができるのでお得です。
それにしても「ユナイテッドビーズの破産(文具の曲がり角)」
「破産したユナイテッドビーズのDNAを引き継いだ、ラダイトの誕生(文具界の過激派)」
「ユナイテッドビーズのオリジナルストライプ柄の復刻」と、文具の世界で胸のすくような企業復活劇が見られるとは。
これからも「ラダイト」と「倉敷帆布」を応援しますよ。
(この記事は2021年11月12日時点の情報をもとに書かれています。)
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