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2022年04月29日

円安値上げの時代

最近、毎日のように「為替」の話題が取りざたされます。「円安」。ニュースやワイドショーでも「円安の生活への影響」の話。
ここでいう「円安」は、「ドル」に対する「円」のことで「ユーロ」に対する「円」の話ではありません。

2022年3月29日では1ドル123円でしたが、2022年4月29日には130円になっていて、1か月で7円も円が安くなってしまいました。
あっという間でした。

理由は2つあります。
1つの理由は、ロシア・ウクライナ問題で「有事のドル買い(戦争が起こると、世界的に通用する「ドル」に換金しようとする人が増える現象)」が起こっていること。
もう1つの理由はFRB(米連邦準備制度理事会)が金利引き上げを予定していること。お金を預けるなら利息が高いところの方がお得なので、金利の高い国にお金を預けようと、ドルを買いたい人が増え、値段が上がるのです。
しかし……日本政府は、「円安」に何の手も打たないのは、なぜでしょうね。
また輸入食品の値段が上がって大変なことになるのに。
今回の食品の値上げは、去年の食品の値上げ問題とは、事情が異なっています。この「ventus」でも『値上げの夏』という話をしましたが、また、値上げの話をしなければいけません。
本当は「話をしなければいけません」じゃなくて「自分が気になって仕方がない」というところが正確なところですが。

http://ventus-1.seesaa.net/article/481954417.html

前回の値上げは、小麦粉の買い付け価格の値上がりや、油の材料になる大豆の不作でした。
小麦は政府が一括して買い付けた後、各製粉会社に売り渡される仕組みになっています。

この「政府買付価格」は半年に一度、改訂されますが、今回、アメリカやカナダの不作や、ロシアによる小麦の輸出規制強化、小麦の産地・ウクライナの情勢が不安定になったことから、小麦の価格が上昇します。

日本は、ロシアやウクライナから直接小麦を輸入しているわけではないけれども、ロシアやウクライナから出荷される小麦の分量が減れば、いずれ、世界的規模で小麦の価格は上がります。

今回、値上げが発表された「政府買付価格」の基準値は、令和3年9月第2週から令和4年3月第1週まで。
次の小麦の政府買付価格は、令和4年3月2週から9月第1週までの期間の平均値。
それが今年の10月の価格に反映されるわけですが……まずいな。

今回は、ウクライナ問題が勃発した段階でしたが、この問題が長期化したら、小麦の価格はもう一段階値上がりする可能性が高いです。
ちなみに農林水産省が発行している、令和2年度の食料自給率の資料『総合食料自給率(カロリー・生産額)、品目別自給率等』によると、令和2年度の食料自給率は……米が97%で小麦が15%。

米が100%じゃないのが意外でしたが、小麦の15%は絶望的な感じ。
輸入に頼らざるをえないですね。

小麦製品の値上がりは、しばらく続くので、「主食を米に切り替える」とか「天ぷらの衣を片栗粉で代用」とか「米粉でお菓子を作る」とか、ストレスにならない程度の節約が必要だと思います。

(この記事は2022年4月29日時点での情報を元に書かれています。)
posted by ゆか at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | お金のこと | 更新情報をチェックする
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