しかし、相談の途中で思わぬ方向に話が転んだりするので、油断ができない。
……何をどう話したらいいんだろう。
この本の著者はCFP(FPの国際資格)で1級FP技能士。
FP試験関連の参考書に多く関わっているコンサルタント。
税や社会保険制度の改正が頻繁に行われるためか、この本のシリーズは、ここ数年、毎年のように発行されている。
その中身とは……
『ライフプランニングと資金計画』『リスク管理』『金融資産運用』『タックスプランニング』『不動産』『相続・事業承継』のFP6分野の話題を、最新データを交えて解説したもの。
各章の終わりに『コンサルティングのポイント』が載っていて親切だ。
2ページが1つの話題。左が図解、右が解説文で、FPの参考書に近い構成になっている。
非常にわかりやすい……FPにとっては。
例えば、『相続税額の2割加算の対象となるのは、第3順位の兄弟姉妹である。』というような文言が出てくる。
FPは「相続のおさらいか」と、軽くうなずきながら読んでいるだろうが、一般人にはわかりにくい専門用語のオンパレード。
完全にFP向けの仕様で、時事問題の参考書としては使えそうな感じ。
この本にはFP6分野のトピックのほかに、FP資格を使ってビジネスをするための『コンサルティング・スキル』という項目がある。
相談者の変化を細かく観察して、相談者の気持ちによりそったコンサルティングをするためのテクニックがまとめられているので便利だ。
具体的な「FP資格の活かし方事例」にはふれられていないが、FPに限らず、保険・金融・不動産・士業の人が「話のネタ帳」として活用できる本だと思う。
『2022年度版「コンサルティング力」がアップするFP資格を活かす150の話題』 中野克彦 著 ビジネス教育出版社
ラベル:ファイナンシャルプランニング FP
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