日本の人口の3分の1が65歳以上の高齢者になる「超高齢化社会問題」が起こるのが2030年。
この本では、日本企業の技術開発の最前線を追う専門誌の記者や、シンクタンクの研究員が「2022年から2030年にかけて有望な技術」を100件選び、わかりやすく図解や写真を交えて解説している。
「エネルギー」「ヘルスケア」「IT」「ライフ&ワーク」「マテリアル&フード」「セキュリティー」「トランスポーテ―ション」の7つの分野に分類された「100の技術」の中で、一番新技術の多い分野が「ヘルスケア」。
各項目は「技術成熟度」「2030年期待度」でランク付けされているが、「ヘルスケア」の中でも「技術成熟度」、「2030年期待度」が両方とも高いのが「AI医療」と「国産医療ロボット」だ。
多くの新技術が紹介されている。
「がんスクーリング」や、遠く離れた家族を介護したり、遠隔地から会議に参加するための「分身(アバター)ロボット。
「バイオプラスチック」「水素エンジン」などの、近い将来実現できるニーズの高い技術。
水素と二酸化炭素を合成した代替燃料「e-Fuel」。
太陽光や風力で作った「CO2フリー水素」などの少し先に実用化する技術。
「宇宙データセンター」や「可食ロボット」。
「自然言語処理」など、遠い先の「夢の技術」も紹介されていて、読んでいて楽しい。
2030年まで、あと8年。
先端技術の研究は、それなりに予算が必要になるところが、少々心配だが、「まだまだ日本の技術開発力も捨てたものじゃないなあ」と思った。
『日経テクノロジー展望2022 世界を変える100の技術』 日経BP編 日経BP
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