6月19日に金融庁が謝罪する異例な展開を見せたが……
問題の報告書は『この金額はあくまで平均の不足額から導きだしたものであり、不足額は各々の収入・支出の状況やライフスタイル等によって大きく異なる。』という言葉が続いていて、金融庁の見解は正しい。
私は「2000万円なんて無理!」と嘆く人に、「あれは夫65歳、妻60歳で、年金だけで30年生活していけば2000万円ほど不足かもしれない、という話で、節約したり、若いうちから貯金するとか、資産運用するとか、65歳以降も働いたりとか。いろんな方法があるから、心配することないですよ」とアドバイスしていたが。
ちなみに、この本の著者は社会保険労務士資格を持つファイナンシャルプランナー(CFP)。
「老後の生活資金が足りないが、何をしていいのかわからない」と悩む若い世代に向けて書かれている。
33歳男性サラリーマン(扶養控除内で働く妻・子ども1歳:厚生年金)と、離婚準備中の47歳女性フリーランサー女性(小学校6年生と中学3年生:国民年金)。立場の異なる2人が、「将来のために、今何をすればいいのか」をファイナンシャルプランナーに質問する」という形。
会話形式で読みやすい。
老後資金を自分で計算するのは大変だが、「不要な保険を払い済み保険に転換」「ねんきんネットで受け取れる年金額を知る」「つみたてNISAやiDeCoで長期投資」……具体的なアドバイスが多い。
で、結局「老後資金2000万円」はどうなったんだろう?
著者は「最初から存在しない」と断言。
単に「2000万円」という数字が誤った報道で広まっただけで、それぞれ必要額が違うので目標額を追えばいいそうだ。
自分のアドバイスで合っていたので安心した。
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