そういうわけで、時々、文具のアウトレット店に行きます。
正価の2割引きで売られている「ジェットストリーム」の替え芯と、リヒトラブ「ツイストノート」のリフィルを買うことにして、ついでに「在庫処分コーナー」のワゴンを冷やかす。
ワゴンに山と積み上げられているのは、国内の文具メーカーの商品。
少し前に流行ったキャラクター文具。
変色した値札が付いたノート類。
ちょっと季節はずれのメッセージ系文具など。
本当に「在庫処分」なんです。
半額は当たり前、物によっては7割引き、8割引きのタグがついている。
ある意味、「文具の最終処分場」ともいえますね。
ここで売れなかったら、本当に廃棄処分になってしまう。
ということで、よい商品があれば引き取ることにしています。
最近の掘り出し物は「TOKYO 2020 オリンピック公式グッズ」の文具。
コクヨのノートや野帳、サンスターのメモ、ナカバヤシのボールペンなど、国産メーカーが作ったライセンス品です。
発売された当初、その値段に驚きました。
それでも一瞬で店頭から消えたため「オリンピック限定グッズだから、すぐに売り切れたんだ」と、感心していたんですが、売れてなかったんですね。
よく考えると、2020年にあるはずだった「東京オリンピック」のために、ロゴやキャラクターをつけたライセンス文具は、オリンピックが終わると売れなくなります。
2020年のオリンピックは2021年に延期され、それだけでもテンションが下がりますが、オリンピックが行われた2021年では「TOKYO 2020」のロゴがついたと限定グッズは買いにくい。
「不運」な文具たち。
ロゴがついているだけで、品質は変わらないので、サンスターのA6のメモ帳を購入。
なめらかな紙質の書きやすいメモで重宝しています。
ちなみに、2021年9月9日付の『AERA dot.』の『東京五輪グッズが安売りスタート? 「廃棄よりまし」も、組織委判断に「遅すぎる」の本音』
によると、この時に売れ残ったライセンス商品はメーカーに戻されたらしい。
おそらく、メーカーが在庫処分品として、この店に直接持ち込んだのでしょう。
「メーカーを応援するなら正価で買うべき」という意見もあるようですが、「正価」というのは、メーカーの製品に問屋のマージンや小売店の売上が乗せられたもの。
「正価で買うと、その分メーカーが儲かる」というほど単純なものではありません。
この店の基準が「市場価格の2割引き」なのは、問屋を通さずメーカーから直接買い取っているから。
文具メーカーは、それほど損をしていないと思います。
これからも「気に入った文具を正価で買う」のと同時に「廃棄処分になりそうな格安文具を救う」という形で、文具メーカーを支援し続けていくつもりです。
【関連する記事】
- 2023年の手帳
- 手帳のお供(ほぼ日手帳ひきだしポーチ)
- 機動力勝負の文具(ペン型消しゴム)
- 異色のノート(本だったノート)
- シミに挑んだ文具メーカー(ZEBRA)
- 未来のデスクボード(4in1デスクボード)
- コクヨのチャット診断
- 大人の勉強用文具(はがせるマーカーSTUDY)
- 集中力を上げるポモドーロ法と筆記具5選
- 文具女子博の不思議(アンテリック・ステーショナリーズ)
- ファイリングの鬼(スキットマン)
- 疲れないシャープペンシル(オレンズ)
- 春の手帳小物(クリップルーラー)
- ポータブル・トラッシュの時代(ゴミ箱ポーチ ホルポ)
- 手帳と資源(ジャーナリングアプリ muute)
- 不思議な手帳アプリ(ジャーナリングアプリ muute)
- 2022年の手帳(ガントチャートダイアリー・FP手帳)
- 文具の復活(ラダイト・ユナイテッドビーズ)
- ほぼ日手帳の「?」(ほぼ日ノオト)
- ありそうでなかった(無印カレンダー付箋紙)