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2022年10月14日

文具の墓場(アウトレット文具店)

……これは掘り出し物。思わず、にんまりしてしまう文具に出会うことが多い。

そういうわけで、時々、文具のアウトレット店に行きます。

正価の2割引きで売られている「ジェットストリーム」の替え芯と、リヒトラブ「ツイストノート」のリフィルを買うことにして、ついでに「在庫処分コーナー」のワゴンを冷やかす。

ワゴンに山と積み上げられているのは、国内の文具メーカーの商品。
少し前に流行ったキャラクター文具。
変色した値札が付いたノート類。
ちょっと季節はずれのメッセージ系文具など。

本当に「在庫処分」なんです。

半額は当たり前、物によっては7割引き、8割引きのタグがついている。
ある意味、「文具の最終処分場」ともいえますね。
ここで売れなかったら、本当に廃棄処分になってしまう。

ということで、よい商品があれば引き取ることにしています。

最近の掘り出し物は「TOKYO 2020 オリンピック公式グッズ」の文具。
コクヨのノートや野帳、サンスターのメモ、ナカバヤシのボールペンなど、国産メーカーが作ったライセンス品です。

発売された当初、その値段に驚きました。
それでも一瞬で店頭から消えたため「オリンピック限定グッズだから、すぐに売り切れたんだ」と、感心していたんですが、売れてなかったんですね。

よく考えると、2020年にあるはずだった「東京オリンピック」のために、ロゴやキャラクターをつけたライセンス文具は、オリンピックが終わると売れなくなります。
2020年のオリンピックは2021年に延期され、それだけでもテンションが下がりますが、オリンピックが行われた2021年では「TOKYO 2020」のロゴがついたと限定グッズは買いにくい。

「不運」な文具たち。

ロゴがついているだけで、品質は変わらないので、サンスターのA6のメモ帳を購入。
なめらかな紙質の書きやすいメモで重宝しています。

ちなみに、2021年9月9日付の『AERA dot.』の『東京五輪グッズが安売りスタート? 「廃棄よりまし」も、組織委判断に「遅すぎる」の本音

によると、この時に売れ残ったライセンス商品はメーカーに戻されたらしい。
おそらく、メーカーが在庫処分品として、この店に直接持ち込んだのでしょう。

「メーカーを応援するなら正価で買うべき」という意見もあるようですが、「正価」というのは、メーカーの製品に問屋のマージンや小売店の売上が乗せられたもの。
「正価で買うと、その分メーカーが儲かる」というほど単純なものではありません。

この店の基準が「市場価格の2割引き」なのは、問屋を通さずメーカーから直接買い取っているから。
文具メーカーは、それほど損をしていないと思います。

これからも「気に入った文具を正価で買う」のと同時に「廃棄処分になりそうな格安文具を救う」という形で、文具メーカーを支援し続けていくつもりです。
posted by ゆか at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 文具コラム | 更新情報をチェックする
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