投資セミナーに出かけても、結局「わが社の投信(または株)を買いなさい」という話になるので困る。
自分の老後資金がかかっている話だし、年齢的に、失敗すれば取り返しがつかないので、プレッシャーがかかる。
楽天証券の投資メディア『トウシル』で勉強をはじめたはいいが……
このメディアの解説は初心者向きでわかりやすい。
しかし、すぐに自社の金融商品をおすすめしてくるので、それを差し引いて勉強するのは大変だ。
本格的に投資をする前に、法律や税金の知識や投資のルールなど、知っておかなければ大損することは多い。
特に投資用語は覚えなければいけないものが多く、ファイナンシャルプランナーの試験にも頻繁に出てくる。
本気で投資について勉強しようとすると、かなり大変で、CFP(ファイナンシャルプランナーの国際認定資格)の中でも「金融」が最難関とされている。
そして、「投資」や「金融」の知識を偏らずに解説するのは難しい。
この本の著者は、お金の解説書を多数出版している経済ジャーナリスト。
この本は、見開き2ページで一つの投資用語を解説している。
左が解説文で右が図解とイラスト。
気になった用語だけを読むこともできるので便利だ。
「EFT(上場投資信託)」や「投資指標」など、一言で表現するのが難しい用語もわかりやすい。
「お金はどうすれば貯まる?」
「お金を貯める安全商品」
「お金を増やす投資商品」
「初心者は投資信託から挑戦」
「つみたてNISAとiDeCoから始めよう」
「応援したい会社に株式投資」
「お金を増やす投資商品―番外編―」
の7章で構成されていて、章の終わりに「終了テスト」と「解答・解説」がある。
やっぱり「教科書」だが、読んでいる最中、「わが社の投信を」という表記が現れないので、すごく気が楽だった。
「金融教育」の課目を学校で習っている、高校生の子どもと一緒に読むといいかもしれない。
『キーワードでまるごとわかる投資の教科書』 酒井富士子 著 学研プラス
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