司会は、カリ・ジークンドー・USA修斗のインストラクター資格を持つ俳優の岡田准一。
そして、武道経験はないけれども知識はすごいケンドーコバヤシ。
居合術・香取神道流剣術・天然理心流・北辰一刀流・躰道・空手など、毎回、さまざまな武術の達人が、その技術を披露していますが……見ていてよくわからないというか、不思議で仕方ないところが多い。
巻き戻してもう一度見ても、よくわからない。
「うーむ。よくわからんな」
「そりゃそうやろ。見ただけでわかったら、誰も武術の修行なんかせえへんで」
夫と毎回楽しみながら録画を見ています。
今年の大河ドラマ『どうする家康』に、岡田准一さんが織田信長役で出演しているせいでしょうか。
最近、この番組は頻繁に再放送されています。
岡田准一さんが演じる織田信長は「覇王信長」風で、すごくかっこいいんだけれども、武術家としてもかっこいい人なので、時代劇が好きな人にはお勧めしたい番組ですね。
今回見たのは1月18日放映の『武神館』。
実戦派忍術・戸隠流忍法の最小限の動きで相手の攻撃をよける「見切り(みきり)」や、素手で刀を持った相手を制する「無刀捕(むとうどり)」など、見どころの多い構成。
「無刀捕」は、合気道の「入り身投げ(相手が正面から斬りかかってくるのを、側面に入ってかわしながら投げる技)」を連想しましたが、もっと動きが小さくてコンパクト。
女性の武術家も登場して大活躍。
「忍術」といっても、煙になって消えたり、「水蜘蛛」でお掘を渡ったりはしないんですが、体さばきは面白かった。
30分の番組とは思えない密度の濃さです。
さらに興味深かったのは次回予告。
『最強!?武蔵の剣』。
「二天一流か」
「これは楽しみやね。録画予約しとくわ」
ネットで番組内容を確認すると、放映日は2023年1月25日23:00〜。
宮本武蔵の剣術と伝えられる「兵法二天一流兵法」と「円明流」。
流派はわからないけど鎖鎌術。
宮本武蔵を破ったといわれる「神道夢想流杖術」。
そして、ゲストに植芝充央先生。
合気会の3代目道主・植芝守央先生のご子息です。
「合気道から見た宮本武蔵」。
いったい何が語られるのか非常に楽しみです。
……次回に続く……
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