何か新しい文具でも買おうか……と、なんとなくコクヨの公式サイトを見ていると、ある文具が私の目を奪いました。
3月15日発売の「オキブング」。
文具が一揃い、1つの箱の中に、きれいに収まってる。
一瞬、「チーム・デミ」を連想したけれども、大きさが普通の文具と同じだ。これ。
「オキブング」は、フリーアドレス制のオフィスで、「共有文具の置き場が決まらない」という問題を解決するために開発された商品。
トレイを置いた場所が、そのまま共有文具置き場になるしくみ。
たわいのないことですが、作業効率化には役立ちそうです。
オフィスを知り尽くした文具メーカー・コクヨが、オフィスのために選んだ文具がワンセット。
ちょっと気になります。
発売されたのはオフィスの「基本セット」。
在宅ワーク向けの「ミニセット」。
企画用の「ミーティングセット」。
コクヨのキャンパスノートと同じ素材の紙を使った「ライティングペーパーセット」の4種類と補充用文具セット。
ちなみに、薄型のトレーに入った「基本セット」の内訳は……
・ハサミ
・カッターナイフ
・大型カッターナイフ
・定規
・ハリナックス(針なしステープラー)
・ステープラー(ホッチキス)
・ステープル(ホッチキス針)が1箱
・テープのり
・修正テープ
・パンチ
・テープカッター
・セロハンテープ
・カッティングマット
・目印用シール
ふーん。コクヨは「オフィスに必要な文具は、これだけでいい」と思ってたんだ。
あとは個人で筆記具とノートや手帳と付箋を用意すればよい、と。
昔から文具愛好家の間で「オフィスの文具は自前か支給か」で議論が交わされていましたが、ここではじめて、「自前文具と支給文具の境界線」が、明確になりましたね。
この「基本セット」、テープのりは2個ですが、他は1つずつ。
この1セットで社員30~50人に対応することが想定されているのが意外でした。
絶対無理。
それに、どこのオフィスも文具の経費を減らそうとしてるから、最初の「基本セット」を買っても、ステープル針やセロテープを、コクヨの消耗品キットじゃなくて、100均で調達したりするような気がする。
越中富山の置き薬や、置き型社食や置き菓子サービスから着想を得た文具かもしれないけど。コクヨの目論見通りに売れるかな?
ちょっと見ものですね。
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