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2023年04月14日

『ウクライナ・ショック 覚醒したヨーロッパの行方』

毎日のようにニュースで報道されるウクライナ情勢。ロシアがウクライナに侵攻して1年以上たつが紛争は終わる気配がない。
2023年4月14日現在では、ウクライナ東部のバフムトで激しい攻防が続いている。

その一方で、『北方領土上陸阻止へ軍事演習 ウクライナ侵攻下、日米けん制―ロシア(時事ドットコムニュース 2023年04月14日23時32分)』というニュースが流れたりもするので、不安になったりする。

2023年4月4日に、フィンランドがNATO(北大西洋条約機構)に加盟。
スウェーデンも加盟が決定しているし、ウクライナが加盟するのも時間の問題。

ロシアとウクライナの戦争は、「ロシアVSヨーロッパの戦争」になるのだろうか?
どんな形で決着するんだろうか?
中国がロシアを支援しているが、その意図はなんだろうか?
日本には、どんな影響が現れるんだろうか?

……入ってくる情報がバラバラで、全体像がよくわからない。

ただ、ロシアからの天然ガスやウクライナの小麦の供給が減って、日本でも物価がどんどん高くなることはわかっている。
日本に輸入される小麦はアメリカ・カナダ・オーストラリア産だが、国際商品市場で取り引きされる小麦の価格は世界共通。
ヨーロッパで小麦の価格が高騰すれば、それに連動する形でアメリカやカナダの小麦の価格も上がる。
長期間、物価高が続くのではないか。

この本の著者は読売新聞社で長年特派員を務めたジャーナリスト。
自身のウクライナやポーランドの取材も交えて、ウクライナをめぐる各国の思惑をわかりやすく解き明かしている。
さまざまな民族や歴史がからみ、複雑化しているヨーロッパだが、「対ロシア」で結束へ動き、中国はアメリカに対抗するためにロシアと連携。
アメリカと同盟国・日本へも厳しい姿勢を見せる。

決着は不明だが、紛争は長期化する。

……なるほど。

この本が発行された2022年12月29日に比べると、かなり国際情勢が変わってきているが、歴史を含めて、ロシアやウクライナ、ヨーロッパ情勢の基本について知っておくには、わかりやすくてよい本だと思う。

『ウクライナ・ショック 覚醒したヨーロッパの行方』 三好範英 著 草思社
ラベル:経済
posted by ゆか at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
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