どこまで値上がりするんだろうか?
日本の電力の主流は火力発電。
そのエネルギー源となるLNG(天然ガス)や石炭、石油は輸入に頼っている。
ウクライナとロシアの戦争が長期化するにつれて、ロシアからのLNGに依存していたEU各国が、他の国のLNGを輸入しようと動き出し、LNGは高騰し続ける……
つまり、電気料金は当分下がらない。
『経済産業省資源エネルギー庁』が2023年6月6日に発表した『令和4年度エネルギーに関する年次報告 (エネルギー白書2023)PDF版』を読んでいて、暗い気持ちになった。
省エネ補助金を使って2度リフォームした。
すべての窓の遮熱カーテンに、同時に遮熱裏地を取りつけて、断熱力を強化。
3万円かかったが、電気料金が値上がりしたにも関わらず、年間光熱費を前年比23%削減に成功した。
しかし、一般的なマンション住まいで、これ以上、何ができるだろうか?
節電タップやLED電球を導入、冷蔵庫に物を詰めすぎない、電源はこまめにカットする……努力はしてるんだが。
……他に何かできることはないのか?
この本の著者は、元東京電力福島第一原発で働いていたエンジニア。
東日本大震災を機に高知に移住。
現在の自宅は太陽光発電のZEH。
自分で作った薪を熱源にして電気と熱源の自給自足に成功。
「セツデン侍」として、技術的な視点から、家庭で簡単にできる節電テクニックを発信している。
著者によると、オーブンレンジや電気ポット、冷蔵庫やエアコンなど「電気を熱に変える家電」は、大量に電力を消費する。
そこで、市販の「ワットチェッカー」をコンセントに設置。
使用料金をチェックすれば節電に効果的だそうだ。
「電気料金の把握」「コンセントを抜く」などの基本的なところから、「調理は直火のみ」「掃除は箒」「使ってない時間はWifiの電源を切る」「筋肉を鍛えて代謝を高め、冷えにくい体づくり」まで徹底している。
「座学編」と「実践編」のバランスがとれていて、解説役の「セツデン侍」のイラストがかわいい。
楽しみながら節電できる本だと思う。
『省エネのプロが教える みんなの節電生活』 木村俊雄 著 自由国民社
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