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2023年08月25日

ご長寿文具?(コクヨの調査結果)

「何か面白い文具出てないかな?」


そう思って、ユニークな文具を数多く出している「コクヨ」の公式サイトをのぞいていると……

ニュースの項目を見ていて、興味深い記事を見つけました。

家庭内のご長寿文具はダントツで「ハサミ」  2人に1人が10年以上同じハサミを使っていることが明らかに

2023年7月31日付の記事。8月3日の「ハサミの日」にちなんだインターネット調査の結果です。

「家庭内で使っている文具の中で一番古いものは?」

……定規じゃないかな?
夫が手描き製図時代に使っていた、昭和末期の定規が、今も色鉛筆ワークショップで活躍中。
年配の参加者からは「懐かしい」と好評です。

まあ、これは特殊な例として……一般的には、どんな文具が「長寿文具」なのか。

1位 ハサミ 28.9%
2位 ボールペン 18.6%
3位 定規 13.3%
4位 シャープペンシル 9.5%
5位 ステープラー 9.1% 

「入学祝いや入社祝いのギフトに好適な一生もの」のイメージが強い「万年筆」が2.0%なのが意外でした。
定規は3位。でも、1位がハサミなのはわかる気がします。

「ventus〜風のごとく〜」では、2006年から2008年にかけて「用途に合わせた最適なハサミを、部屋ごとに1丁ずつ置くには」というテーマでハサミ探しを続けてきました。

ハサミ計画進行中

ハサミ計画中間報告

ハサミ計画完結編

この時に見つけたハサミは、ほとんどが今も現役。壊れてないんです。

49.1%の人が「10年以上ハサミを使用している」と答えていますが、その理由は「扱いやすい」「ケガの心配をせず安全に使える」「長く使える」「価格が手ごろ」「壊れにくい」など。
この「壊れにくい」というのは、よくわかります。
「物をはさんで切る」という特殊な用途上、頑丈に作られていて、めったなことでは壊れないからです。

「文具用ハサミを買い替える予定はありますか」の問いに、94.1%の人が「今のところ買い替える予定はない」と回答。
理由は「壊れないから」「なんとなく買い替えていない」「切れ味が変わらないから」……
確実に切るために堅牢にできているのが、逆に買い替えない、ハサミがどんどん売れない原因になってるのが皮肉ですね。

「あなたは、文具用ハサミをどのようなときに使用しますか」の問いなんですが……
「封筒/郵便物」「セロテープやガムテープ」「学習プリントやコピー用紙」「雑誌や新聞の切り抜き」なんかはいいとして。
「糸」「布」「髪の毛」「食材」「植物」ってのはどうかなあ。
「糸切りハサミ」「裁ちばさみ」「散髪用ハサミ」「キッチンばさみ」「剪定バサミ」といった、切るものに対応した専用ハサミの方が、切れ味がいいし、きれいに切れるんですけどね。

それにしても、「買い替えのタイミングがわからず、いつまでも同じハサミを使う」という調査結果、気持ちはよくわかります。
「いつがハサミの買い替え時か?」については、私も知りたい。
コクヨの次の調査に期待しましょう。

posted by ゆか at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 文具コラム | 更新情報をチェックする
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