タイトルが長い!
もう少し短くならないのか!
と思ったが、内容はタイトルそのまんまである。
イラストレーターのヤマザキミノリが、著作権や肖像権について、弁護士の日比野大先生に質問する……すごく気になった。
昔、「自分のことを許可なく書いた!」と強硬にクレームをつけられて困ったことがある。
たとえほめる内容でも許さない人は許さない。
それ以来、日常コラムを書くことは、ほとんどなくなった。
小学校で色鉛筆ワークショップを開いているが、最近、子どもたちの写真撮影について「不可」とするところと「歓迎」とするところが極端なので非常に悩む。
昔よりも著作権や肖像権について、過敏な反応をする人が増えてきているのだ。
この本では「他人のイラストをスクショ」「街で見かけた芸能人の写真」「ゲーム実況」「カラオケで歌う動画」など、日常的にSNSでみかけるものの「著作権」についてOKかNGか判断している。
著作権侵害の例外になる「私的使用」「引用」「写り込み」のボーダーラインについても詳しい。
……なんとなくわかってきた。
「著作者本人の経済的利益を損ねるか」が争点で、著作権法的にはアウトだが、著作権者が黙認してるケースも多い。
つまり「著作権者の気分次第」みたいなもの。
イラストや写真などの著作権侵害は、著作権を持つ本人が異議申し立てをした場合、謝罪して削除するが、著作権者本人以外の第三者が「画像は著作権侵害」と騒いだときは、削除するけれども謝らなくていいらしい。
でも、気に入らない画像を削除させるために騒ぐ第三者が増えるのだろうな。
AIは「他人の著作を学習させてもよいが、元ネタが特定できる状態なら著作権侵害」。
難しい。
2015年に『18歳の著作権入門』を本読みコラムで取り上げたときとは、かなり法律が変わっている。
やはり、頻繁に知識を更新するしかない。
全部、漫画なので非常にわかりやすくて、楽しく著作権について学ぶことができる。
SNSでの情報発信について著作権が気になる人は、読んでおいた方がよい本だ。
『仕事でSNSを使いたいけど初心者の「やらかし」が怖いので弁護士さんに気になること全部質問してみた』 ヤマザキミノリ著 サンマーク出版
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