「違うっ!!そういうのじゃなくて!!」と、頻繁にパソコン画面に向かって叫ぶのは、そろそろやめたい。
ChatGPTは「プロンプト」とよばれる独特な質問の仕方をしないと、変な答えを返してくる。
こちらが20年近くブログを書いていて、数十万のホームページを見ているから、直感的に「フェイクの疑いのある情報」がわかるものの。リテラシーの低い人間にとって、AIの回答は全部真実と思えるだろう。
今後、学校教育にAIを積極的に使うそうだが、情報リテラシー教育の前に、子どもたちにAIを教えて大丈夫なのだろうか。
この本の著者の「ところてん」は、機械学習やグループウェアの開発に携わるAIのスペシャリスト。
「生成AIの歴史」「ChatGPTの登録の仕方」からはじまって「基本的な使い方」や、Google DocsやExpedia、食べログなどのプラグインとの組み合わせ。
最後は「ChatGPTでプログラミング」。
きちんと順を追ってわかりやすく書かれているので、読んでいても安心できる。
図書館で借りた本だが、私のお目当てだった「効率よく正確な情報を探すためのChatGPTへの質問バリエーション」も数多く載っているので、買った方がよいかもしれない。
著者はChatGPTのキャラクターを「ちょっとポンコツだが、博識で、必死で人の気持ちに寄り添おうとする究極の指示待ち族」と表現している。……わかる気がする。
ちなみにChatGPTに「ChatGPTが正確な情報を集めるために必要な質問の仕方」を箇条書きに列挙させてみると……
「明確で簡潔な文章を使う」
「5W1H(誰が・何を・いつ・どこで・なぜ・どのように)の要素を含める」
「質問は1つに絞る」
「関連情報を与える」
「別の角度から質問する」
「マークダウン形式(見出しを示す「#」やリストを示す「-」などの記号を文頭につけて文の構造を明確にする記述方式)で出力させる」だった。
これからAIを使った文章術はどんどん進化する。
どこまでついていけるだろうか。
『ChatGPT攻略』 ところてん 著 KADOKAWA
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