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2025年04月11日

『仕事ができる人になる 図解の技術大全』

最近、SNSのXでも「図解」の投稿が増えた。箇条書きよりもわかりやすいので人気があって、書籍化に成功する人も出てきている。

毎日「図解」を公開している人は、どうやって「図解」を量産しているんだろう?
自分も自在に図解を作れたら、もっと見栄えのいいスライドを作れるんじゃないか? 
もっとXでフォロワーを増やせるんじゃないか?

コツが知りたい。

この本の著者は多摩大学名誉教授。
1990年に『図解の技術』を出版して以来、100冊を超える「図解の本」を執筆してきた「図解の専門家」だ。

「紙と鉛筆さえあれば図解は簡単に作れます」

そうなのか?

これまでパワーポイントでスライドを作る前に、A4のレポート用紙に鉛筆でラフスケッチを描いていた。
「非効率じゃないか」と不安になっていたが、正攻法だったらしい。

図解を作る手順は「キーワードを抽出する」「キーワードをブロックに分ける」「ブロックごとに関係性を矢印で結ぶ」「重要な部分はまるで囲む」。
基本は「矢印」と「丸」だけで表現する。……これだけ?

いや。「キーワードをブロックに分ける」工程が、意外に難しいようだ。
図解を作る実例でも、ラフスケッチから図解を完成形に仕上げるのまで3回描き直している。
でも、何度でもやり直せるとわかって気が楽になった。
この本にはプレゼンに使えそうな図解の「型」が数多く掲載されているので、あとでコピーしておこう。

最終章は「人生100年」を見据えた『ライフデザインを図で考える』。
今年60になるので、この先の人生、ライフスタイルやキャリアデザインを変えなければいけない。
「図解でヒントをつかめないか」と模索していたところなので、この情報はありがたい。

ただし、図解は「情報量が少ないのでわかりやすい」ことが強みだが、逆に「情報量が少ない」点がリスクかもしれない。
数字を変えられたり、恣意的な表現を使われたりすれば、簡単に騙される。
そのうち「図解を読むための情報リテラシー」が必要になるかもしれないな。


『仕事ができる人になる 図解の技術大全』 久恒啓一 著 日本実業出版社
ラベル:ビジネス 仕事
posted by ゆか at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
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