「手帳」や「メモ帳」、「普通のノート」とどう違うのか?
前々から気になっていた本。
著者はWEBマガジン「毎日。文房具」の編集長。
自身が考案した「DIALOG NOTEBOOK」も発売されていて文具の世界では有名な人だ。
「小さいノート」は14cm×9cm。60ページと薄いもの。
「ノート」のようにかさばらないから、思いついた時にさっと取り出して書ける。
「手帳」とは違ってスケジュール管理が目的ではない。
「メモ帳」のように思ったことを書くのだが、単に書きつけるだけでなく、その日のうちに読んで振り返る。
ルールは決めずに気楽に気軽に書いていい。
すべてのページに書き込まなくてもいい。
目的は「その時々の自分の「やりたいこと」を大切にするため」。
……軽やかな使い方。
これまで見てきたストイックな「手帳術」「ノート術」とは異質なものだ。
以前、「1冊のノートにすべての情報を集約する」という情報整理術の本を読んだことがあるが、必要な情報にすぐにアクセスするためには、かなりの手間をかけて「目次」を作らなければならないとわかって残念だった。
しかし、扱っている情報が多ければ多いほど「目次」の整備に時間がかかるのは事実。
「目次」がなければ、いくら情報がたくさんあっても、それを生かすことができない。
この本はその問題について意外な提案をしていた。
あらかじめ「小さいノート」の1ページ目を白紙にしておく。
60ページを書き終えた時点で白紙の1ページ目を使って「目次」を作成。
スマホで撮影してテキストメモアプリで管理する。
合理的だ。
「書くスペースが小さいからこそ達成感が得やすい」
……そう。先の見えない時代に簡単に達成感が得られることは大切だ。
この本はすべてのページがカラー印刷で文具の写真も美しい。
巻末には「小さいノート」に合う筆記具やノートカバーやポーチが紹介されていて、行き届いた作りになっている。
図書館で借りた本だが、コピーするべきページが多すぎるから買うことにした。
『時間をもっと大切にするための小さいノート活用術』 高橋拓也著 玄光社
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