喘息の薬は副作用が強いので、風邪薬やかゆみ止めのように、普通に薬局では買えない。
今まで病院から直接処方されていた喘息薬が、院外処方箋方式に変わった途端、医療費が医者代と薬代合わせて1000円近く上がったのだ。しかも、同じ種類の薬、同じ分量で。
調剤薬局が『指導料』を加算するかららしいが、「今回、風邪薬が出ましたね。お風邪をひかれましたか? お大事にしてくださいね」のどこが指導?
医者が「風邪気味ですね。風邪薬も出しておきます」と言っていたから、私にだって、風邪ひきなのはわかる。
この本の著者は小児科の開業医、自分の医院で事務員が処方した薬の調剤ミスで、患者の症状を悪化させたことを後悔し、ホームページで医薬分業を推進している。
医学生の教育課程での薬理学の時間が少なく、医者は薬の副作用に対する知識が乏しいこと。
薬剤師を雇う資金のない小さな医院で日常化する、看護師などの薬剤師資格のない人の調剤。
診療報酬技術料が低いために、薬を出すことが病院の収入源になっていること。
厚生労働省が医療費削減、薬剤師にチェックさせて薬の処方を抑制しようと、医薬分業に積極的なこと。
薬代の内訳は、調剤基本料、調剤料、薬剤服用管理指導料、薬剤情報提供加算、薬剤量、薬剤一部負担金。これに本人負担率30%をかけると支払額になる。
そして、1ヶ月の処方箋受付の多い薬局は調剤基本料が安く、少ない薬局は高いことなどがわかった。
著者は薬剤師の経験や知識を高く評価しているが、喘息の発作止めで、しかも規定量内で副作用事故を起こした私は、あえて言わせてもらう。
毎回担当薬剤師の変わる、街の調剤薬局は、本当に患者のことを考えているだろうか?
とりあえず、病院と相談して、今よりマシな調剤薬局をさがそう。
『そのクスリを飲む前に』 吉田均 著 東京新聞出版局
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