ビルダーバーグとは、世界の有力な政治家、銀行家、多国籍企業が、秘密裏に組織した国際機関。
著者は、長年、ビルダーバーグを追いかけているジャーナリストだ。
世界中のエリートたちが加入するビルダーバーグ。
目的は世界統一。
世界を一つの市場、一つの政府に統合し、全人類にマイクロチップを植え込み、その思想や行動、人生までも管理するもの。
年一度の各国代表者が集まるビルダーバーグ会議。
そこで決まった計画が、CRF(外交問題評議会)や、北アメリカ、西欧、日本に拠点がある三極委員会などの下部組織によって、秘密裏に巧妙に進められている……らしい。
この本は、内容が、あちらこちらに飛ぶので、国際問題に詳しくない私としては、読んでいて、わからないことだらけだ。
しかし、2005年度ビルダーバーグ会議出席者名簿。
これほどの重大機密を公にした著者が、いまだに存命中なのが、最大の謎かもしれない。
「世界を一つに」……今、Googleがしている「世界中のものにインデックスをつけて分類」。
すべてにICタグをつけ、品質管理するユビキタス。
ビルダーバーグでなくても、何かを「一括管理」しようとする技術は多い。
悪用されれば恐ろしいことになる。
私は子供の頃、明治生まれの祖母ハンナ・オコンネルから、戦時中の日本の話を聞かされた。
……食べたいものが食べられず、量も極端に少ない配給制の食事。
「隣組」による相互監視や密告、不当逮捕と拷問。
航空機を作るために、家庭の鍋釜まで取り上げられ、「勤労奉仕」の名の元にタダ働き……
かつて、そんな恐ろしい時代が、日本にもあったのだ。
この本を読んで、それを思い出した。
今のうちに、「統一管理技術」の使われ方を、厳しく監視し、個人の自由を守るルールを制定する必要があると思う。
『ビルダーバーグ倶楽部』 ダニエル・エスチューリン 著 バシリコ
ラベル:国際問題
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