実は、私の日常生活では、すでに10月1日から2008年度。
仕事上、年末年始と年度末は殺人的に忙しいので、毎年、余裕のある9月半ばに、基本方針だけ決めています。
2008年度基本方針は「家内安全」……なんだかお守りみたいですが。
今年4月、夫の緊急入院(詳細は『夫倒れる!』)の非常事態がありましたし。
夫婦二人とも、もう若くないので、これからは、あまり無理をしないようにしたいですね。
ちなみに、行動テーマは「すっきりさせる」。
さて、話は戻って手帳のこと。
私はシステム手帳派。
システム手帳低迷期(『システム手帳と私』参照)に使いはじめたため、長い間、我流でした。
基本的には、年間カレンダー、月間1ヶ月カレンダー、見開き2週間ダイアリー、方眼メモリフィルを使用。
去年はじめてTODOリストを導入しましたが、これは便利です。
来年の手帳リフィル、どうしようかな……
考えている最中に、ふと、思ったのは「世間の人の手帳ニーズはどうなのか?」。
そこで、「ほぼ日手帳」で有名な、『ほぼ日刊イトイ新聞』サイトへ。
ほぼ日手帳は綴じ手帳ですが、ユーザーの声を反映して、毎年改良していると聞いたことがありますから。
それに、システム手帳派の私は、文具店の店頭で、ほぼ日手帳を見かけても「綴じ手帳じゃん」と呟いて素通りしていたので、ほぼ日手帳のことを、ほとんど知らないのです。
最初に「ほぼ日手帳」の構造を把握しましょう。
文庫本サイズ。カバーはナイロン素材。
紙は書きやすいトモエリバー紙……このトモエリバー、よさそうですね。
システム手帳リフィルにあるか探してみましょう。
手帳の内容は、年間カレンダー、年間index、月間カレンダー、1日ページ、おまけページ、ツメ。
おまけのページは「何度読んでも笑えるマンガ」。
「お気に入りリスト」。
「これから「観たい・読みたい」ものリスト」。
6人分の連絡先が書き込める「数の少ない住所録」。
……今のお気に入りリストと、気になるものリストが別になっているのが面白いですね。
数の少ない住所録、住所録本体はパソコン上にありますが、なるほど、緊急連絡先欄は必要かもしれない。
手帳カバーに取りつけるオプションは、週間手帳、メモ帳セット、アドレス帳、カロリーブック、路線図、一筆せん、下敷き、付箋、フォトアルバム、カバー・オン・カバー……親切ですが、全部オプションをつけたら、かなり手帳が重くなりそう。
1日ページの下の欄に載っている毎日の言葉は、「ほぼ日手帳」の誕生以来の欠かせない基本。
「ほぼ日」掲載の連載や対談から365日分の、選りすぐりの名言や迷言を抜粋……こういうのは苦手。
手帳の格言に励まされる人も多いそうですが。
私の場合、虫の居所が悪い時に、手帳を開いて『どうせ思うなら、マシなことを思おうよ』などの格言が書いてあると、「どうせ思うやと! よけいなお世話じゃっ! 何も思わんいう選択肢はないんかい!」と叫んで大暴れしそうです。
ところで、「ほぼ日手帳2008」は、1万人のユーザーのアンケート回答を元に、今年も改良したそうです。
まず、1日ページの土日の日付部分のデザインを、平日の日付と反転させて、一目でわかりやすく……今まで一緒だったのか?
続いて、1日ページの24時間の時間軸。
3時間ごとの目盛りが、しおりをページにはさんでいると、数字がしおりで見えなくなるので、時間軸の位置を、方眼のマス1つ分右側にずらした。……ほぼ日手帳には、しおりがついているのか!
さらに、1日ページの見開きページの右下部分、当月ミニカレンダー印刷色を濃くして、数字を見えやすく……これは当然でしょう。
一方、月間カレンダーに週番号を……海外(主に欧州)勤務や、外資系企業勤務の人から、「プロジェクトを進行する時に、週番号を目安にして進行することが多いので、ぜひ、載せてほしい」という要望があったからだそうです。
考えてみると、仕事によっては、12ヶ月単位で年間計画を立てるより、1年を53週に分割して、週単位で予定を立てた方が合理的かもしれない。
このアイデア、要検討ですね。
そして、今まで祝日と六曜、満月と新月が載っていた月間カレンダーに、ひなまつり、七夕、父の日や母の日などの記念日も掲載……私の手帳リフィルには、祝日だけが載っていて、記念日は自分で書いていたのですが、確かに最初から印刷してある方が便利。
最後に、その年と翌年を載せていた年間カレンダーを前年分、その年、翌年分に変更……思いつきそうで、意外に思いつかないアイデアかもしれない。
変更を見送ったのは、次の2点。
「1日ページの角にミシンを入れて、三角に切り取れるようにしてほしい」……???
どうやら、「角をミシン線で切り取り、しおり代わりにする」人が多数いるらしい。
実際に、「ほぼ日」乗組員数名で、角にミシン目の入った「ほぼ日手帳」のサンプルを使用してみたところ、使っていくうちに、切り取ることを忘れて、まとめて何日間分を切り取る日が多くなったそうで。
「しおりがあるのでミシン目は不要」の結論になったわけですが。……
「ほんまは、ミシン目入れると、手間と経費がかかるから、嫌なんとちゃうんか」などと、ナニワのアキンドのようなことを言ってはいけません。
「月間カレンダーを日曜日はじまりにしてほしい」……手帳の使い勝手に影響する大問題。
「ほぼ日手帳」は2003年から月曜日はじまりを採用。
「ほぼ日手帳」愛用者は月曜はじまり仕様に慣れているため変更しない。
その代わり、2007年版より、月間カレンダーは、日曜日はじまりにも対応ができるように、レイアウトを変更。
月間カレンダーの左側に空欄スペースを作ったから、そこに、その週の日曜日の日付を書き込んで、日曜日はじまりのカレンダーにするように……。
「スプリング版ほぼ日手帳や、20色カバーを作る資金力があるのならば、限定版で「日曜はじまり」手帳も作りましょう。おそらく、日曜はじまり手帳を使いたい人は、それまで、ほぼ日手帳を使っていなかった人です。販路拡大、新規ユーザー獲得のためにも、ぜひ、日曜はじまり月間カレンダーつきほぼ日手帳、限定版作成をお勧めします」
などと、経営コンサルタントのようなことを考えては、たぶん、いけないのでしょう。
それにしても、なかなか興味深い、学ぶべき点も多い手帳でした。
これをふまえて、来年のシステム手帳リフィル、探しに行きたいと思います。
ラベル:ほぼ日手帳
ほぼ日手帳、なかなかおもしろいですよね。
システム手帳になれていると使おうとは思わないのですが、それでもいろいろな工夫がされていて飽きません。
綴じ手帳はいろいろとおもしろい製品がありますね。