ハンズは自社ブランドの手帳を発行するほど、手帳に力を入れています。
新しい年まで、あと2か月半。
売り場は、すこし狭くなったけれど、手帳もリフィルも、わりと充実した品揃え。
まず、予定通り、トモエリバー(『謎の手帳用紙、トモエリバー』参照)製、「ダ・ヴィンチ」システム手帳用見開き1ヶ月月間カレンダー、見開き2週間のダイアリーを購入。
今年の新しい試みとして、「アシュフォード」の年間スケジュールリフィルも購入。
これはリフィルが3つ折りで、広げると表面6ヶ月、裏面6ヶ月の予定が書き込めるもの。
今年の手帳のニーズを調査(『では、今年の手帳は?』参照)した時に、「1年を週単位で53分割する」というアイデアに出会いました。
確かに、「1年は月単位で12分割しなければならない」ルールはないのですね。
仕事上、年末年始、年度末繁忙期は、複数の月にまたがっているので、複数の月を同時に見渡せる予定表がある方が、合理的。
このリフィルは、すでにシステム手帳に綴じて、来年の予定を記入しています。
導入に迷い、結局見送ったのが、タイムスケジュール系リフィル。
私は今まで、時間刻み、分刻みの細かい計画を立てることを敬遠していました。
職場の仕事がルーティンワークであることもあり、それ以外の時間は、自分で割り振っていて、時間刻み、分刻みの厳格な行動予定を立てる必要がなかったからです。
もう一つの大きな理由。私は普通の人よりも「青天の霹靂型突発的災難」に見舞われる確率が高いこと。
経験上、突発的災難に対応できるように、予定をぎっしり詰め込まず、即座に変更できるように、余裕を残すことにしています。
例えば、この春、「年度末も過ぎて落ち着いたから、ちょっとゆっくりしよう」と、休暇をとると、まるで、何者かに謀られたかのように起きた、夫の緊急入院(『夫倒れる!』参照)。
休暇は入院騒ぎでつぶれて、ゆっくりできなかったけれど。
結果的には、休暇をとっていて正解……
でも、私は夫の入院に備えて休暇をとったわけじゃない。
なんだか悔しい。
ひょっとしたら、私が自分のスケジュールに余白を残しているのを知って、「島村は、わしが座る席空けてくれとんねんな。よっしゃ、行ったろ」と考えた突発的災難が、やたらに訪ねてくるのかもしれない。
ここ数年、どんどんやることが増えて、忙しくなってきているから、時間刻みのスケジュールを、もっと厳格にした方が……そうも思ったのですが。
厳格な予定を立てると、突発的災難が「うぬ。島村め、ぎっしり予定詰めよって。わしが座る席ないやんか。ムカつくやつや。よっしゃ、行って大暴れしたる!」と、さらにパワーアップして来訪。大損害に……
なんだか、そんな展開になりそうな気がして。
こわくなって、やめました。
今年の手帳リフィルを買った後、綴じ手帳コーナーを一通りながめると……今シーズンもありました。
ハンズオリジナルの「手帳の使い方ガイド」。
『これなら続けられる! 手帳の処方箋 ワクワクする手帳の使い方』……
「これなら続けられる」???
ということは、手帳を使い続けられない人がいる?
私は、1998年からシステム手帳を使い続けていますが。
私が手帳に出会った頃、まだ手帳の使い方のマニュアルがありませんでした。
ずっと我流で手帳を使ってきましたが、ある意味、それは気楽でした。
考えてみると、「手帳でスケジュールを管理して自己実現」以外の手帳の使い方は、あまり一般的ではないですから。
「手帳に目標書いて夢実現! がんばろう!」と意気込んでいても、月日がたつうちに息切れしてきて、「もう、あかん。しんどい」と、手帳を投げ出してしまう……
そんな人が意外と多いのかもしれませんね。
ハンズの手帳ガイド冊子は、4月はじまり手帳売り場で見かけた冊子(『第二の手帳シーズン』参照)の続編。
目的に合った手帳(リフィル)の選び方と、ビジネス活用法4つ、プライベート活用法6つの提案する「ワクワクする手帳の使い方」。
ビジネス活用アイデアは、
「スケジュール欄に、仕事の予定を移動時間も含め、ラインや囲みで記入」。
「TODOリストを書き、達成したものを消していく」。
「アイデアをひらめいた瞬間、いつでも手帳にメモする」。
「手帳の補充スペースとしての付箋活用」。
……あいかわらず、仕事手帳は「24時間戦えますか?」の世界なのですね。
一方、プライベート活用法は、
「見開きダイアリー欄の片隅に、その日買ったものを記録して簡易家計簿がわりに」。
「将来の大きな夢だけでなく、掃除をする、勉強をする、ダイエットをするなどの身近なことを書いて実行」。
「好きな写真や記事の切り抜きを手帳に貼る」。
「スケジュール欄の片隅に、一日の食事内容や睡眠時間、運動などを書いて健康管理に」。
「見開きダイアリー欄に、その日あったことを書く」。
「別のメモパッドを手帳の扉に挟んで使用。アドレスや資料の保管先としても便利」。
……自己実現には変わりがないけれど、ビジネス手帳よりはソフトな感じ。
この中の「見開きダイアリー欄(本来は予定記入用)に、その日あったことを書く」
……私が10年近く、我流でやっていた方法を、まさかハンズが「手帳の新しい使い方」として提案するとは思いませんでした。
この日記風の使い方、書きとめたことが、後で重要な資料になることが多いので、おすすめです。
この冊子では、前号と同じく『ハンズオリジナルFSダイアリーを使った、手帳の上手な使い方』の図解もあって、ちゃっかり自社製手帳『bestimmen』と『links』も売り込み。
ちなみに、この冊子は、折り目の部分で切り離して、パンチ穴に沿って穴を開けると、バイブルサイズのシステム手帳リフィルとして綴じることができます。
手帳の使い方は十人十色ですが、この時期、「来年の新しい自分」に思いをはせながら、来年の手帳を選ぶのは、本当に楽しいことですね。
ラベル:システム手帳