Webの文章を読むのは、活字と比べて集中力を強制されるので、かなり疲れる。
読者に負担を与えないためには、長文は避けるべきだろう。
『横書きでスクロールさせて読む』独特の条件がある以上、読者がどんな速さで読んでいるかも考えなくてはいけない。
見やすくするには空白行を多くしなければならないが、そうすると、緊迫感のある文章や、会話のテンポを生かした文章、韻律のバランスをとった流麗な文章は書きにくい。
しかも、読者を引きつけておくためには、頻繁に新しい文章を書かなければいけないし、特にブログの場合、「Web日記」と訳されるように、毎日書くのが基本らしい。
この本は『Webで文章を読ませる100のコツ』として、『パロディで書く』『ちょっとした下心を入れる』『ばっさりと省略する』『少し大げさに』など、色々なコツが書かれているが、読んでいるうちにうっとうしくなった。これではブログは苦行だ。
私が最初に読んだブログの本には『ブログは好きなことを書きましょう。毎日書かなくても結構』とあったので、思わず「よっしゃあ!」とガッツポーズをしてしまった。
が、これが、もし『ウケるブログ』だったら、「これだけ小手先の技術を駆使して、このレベルの文章なら、文学賞狙うほうが面白いや」と、ブログをやめていたと思う。
しかし、小手先の技術といっても、毎日ブログを書いているのに、なかなか面白い文章が書けず、書く題材が見つからずに苦労している人には、この本はとても役に立つと思う。
ただし、文例の『BEFORE』も推敲した『AFTER』も、あまり上手な文章ではないから、『ANSWER』の部分だけ参考にした方がいいだろう。
『ウケるブログ』 高瀬賢一 著 技術評論社
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