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2005年09月06日

魔の季節、到来。

真夏のべったりとした濃い青空がわずかに透き通り、白く輝く厚い入道雲の切れ間から、薄青い筋雲がのぞく。
強烈な日差しがじりじりと肌を焼くが、夜になると、どこからともなくコオロギの鳴く声がする……嫌な季節がやってきました。

この時期は喘息患者には辛い。
乾燥した冷たい空気は気管支にダメージを与え、秋雨前線と台風が体の免疫機能を狂わせる……症状が悪化する「魔の季節」。

発作の症状は人によって違いますが、私は比較的軽く、肩甲骨の間に固まる冷たく鈍い痛みと呼吸困難。
肩で小さく息をするたびに胸がしめつけられる圧迫感。
時折起きる激しい咳と、咳のたびに背中や肋骨を走り抜ける刃物で切られたような鋭い痛み。
……そんな感じです。

昔は強い発作止めを使って、なんとか発作を止めていましたが、喘息薬の副作用事故を起こしてからは、心臓に負担をかける強い薬を使えなくなりました。
今は、比較的弱い薬を使い、あとは忍耐力でカバーするしかありません。

あまり咳が続く時は、見かねた夫が、気功で気管支を拡げるツボを押して症状を和らげてくれます。
少林寺拳法の技術の応用だそうですが、気功を使うと本人も疲れるらしい。

気候が安定するのを待つばかりです。

私の場合、雨が降る半日前から症状が悪化して、雨が降りはじめると症状が軽くなるので、天気予報をこまめにチェックするのは日課です。
でも、経験的に雨が体によくないことはわかっていても、科学的にはよくわかりません。


気象の変化が喘息やリウマチ、高血圧、心筋梗塞や胃腸炎などに悪影響を与えることは、古くから知られていて、欧米では18世紀ごろから天気と病気の関係が研究されはじめました。
日本でも、気象病理学の研究がようやくスタートしたばかりです。

今後は花粉や紫外線の予報だけでなく、喘息やリウマチ、高血圧や胃腸炎注意報なども、天気予報で発表されるようになるかもしれません。

これらの病気は患者数が増える一方なのですから。
一日も早く、気象と病気の謎が解き明かされることを願います。


posted by ゆか at 11:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常コラム | 更新情報をチェックする
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