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2005年09月17日

道着と袴と(後編) 道着の疑惑

「袴はヒダにジグザグにしつけかけて、折りたたんでネットに入れて洗濯機の弱水流で洗え。そうせんと、えらいことになるで」袴にはヒダがあり、これが消えるとうまく折りたたむことができなくなるのです。

初めて袴を洗った時、1時間がかりで、ヒダに垂直に5センチ間隔で、ジグザグにしつけ糸で縫いつけて、がっちりと固定した途端、夫に怒鳴られました。

「あほ! なんじゃそりゃっ! 雑巾の運針かっ!」

しつけは、ヒダにそって15センチ間隔。上、真ん中、裾の3箇所程度で十分だそうです。

洗濯の後、2日陰干しして、しつけ糸をはずしてアイロンかけ……かなりの手間です。

道着の手入れはこれほど大変ではありません。
「水だけで洗って、新聞紙を脇の下に丸めて入れ、ドライヤーで乾かす」方法もあるそうですが、私は普通に洗濯機で洗っています。


ところで、合気道着について、どうしてもわからないことがあります。

道着はなぜ、襟だけが破れるのでしょう?

確かに合気道の技には「胸取り」といって、胸倉をつかまれた状態から関節技をかけるものがありますが、襟を引きちぎるような強い力ではありません。

それなのに、いつのまにか、道着の襟だけが破れていく……

男性が破れ道着を着ていても「道着が破れるほど稽古熱心な人」となりますが、女性の場合は、「なんですか。見苦しい」になってしまうのです。

私も一級になりましたし、そろそろ上級者として、合同研鑽会などのイベントに参加して、少しでも師範のお手伝いをしなければ。

でも、この道着で参加したら、「あの破れ道着の下手くそな茶帯(上級者)は、どこの道場の者だ?」となってしまい、師範に迷惑がかかってしまいます。

有段者から、「買った道着店で、襟だけつけかえてもらえる」と教えてもらったので、道着を買った岩田商会に問い合わせてみました。
岩田商会は合気道の開祖の植芝盛平翁、柔道の開祖の嘉納治五郎氏の引き立てを受けた、東京の老舗の武道着店。

「合気道をはじめて4年になりますが、道着の襟だけが破れて困っています。襟だけをかえられると聞きましたが、どのぐらいかかりますか?」

電話に出たのは年配の女性。

「襟換えできるけど、道着送ってもらって、襟だけはずして、寸法にあった新しい襟縫いつけて、送り返すことになるから、1ヶ月はかかるよ。その間、稽古はどうするんだね?」
「1ヶ月ですか……」
「それに、工賃が5000円。税金と往復の送料入れると7000円ほどかかるよ」
「うーん」

実は夏の間は、薄手の空手着で稽古をしているのです。
一度、真夏に分厚い合気道着で稽古して、熱中症で倒れかけたことがあるので。
1ヶ月、待てないことはありません。

「ところで、4年ということは、あんた、袴履いてるんだろ?」
「一級なので、紺袴ですが」
「それだったら、道着の上だけ、新しく買ったらどうだい。袴履いてるんだったら、新しいステテコはいらないだろ。値段は襟換えと変わらんよ」

値段が同じと聞いて、少し心がぐらつきました。

「うちの道着を大事にしてるくれるのはありがたいんだけど、道着は洗濯機で洗濯すると、襟の硬い芯地が洗濯槽に当たって、どうしても破けるんだよ。ネットに入れると少しマシなんだけど、それでも破けてくるねえ」

意外でした。襟が破れるのは稽古のせいじゃなかったんです。

「ところで、所属はどこの道場?」
「○○です」
「○○先生はお元気?」
「はい。師範は研鑽会の準備でお忙しいです」
「そうかい。あんたも、茶帯なんだし、そろそろ新しい道着を持ってもいいんじゃないかい?」

とどめを刺されてしまい、結局、新しい道着を注文しました。
今、考えると、電話に出たのは岩田商会の社長だったのかもしれません。

なんだかうまく言いくるめられて、新しい道着を買わされてしまったような気もしますが、「道着襟破れ問題」も解決したし、とりあえず、よしとしましょう。








 
posted by ゆか at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 武道系コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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