『レポートパッドのある生活』の中で、伊東屋オリジナルのリーガルパッドホルダーについてふれているのですが……。
「リーガルパッドって、レポート用紙の黄色いやつやろ」と思っていてすみません。
よく調べたら、とんでもないことがわかりました。
『Allabout』サイトのビジネススキルガイド、高田貴久さんの2006年11月28日付けの記事『ちょっとしたメモは「ライティングパッド」で』によると、レポート用紙は台紙がやわらかく、台紙と用紙は上の部分をテープ接着してあるだけ。
持ち運びの最中に用紙が台紙から外れてしまうことがある。
その点、ライティングパッドは、台紙が非常に固くてしっかりいて、持ったままでも書ける。
用紙の上の部分が1cm分ほどしっかりのりづけして製本されているので、台紙と用紙が外れないので便利。
……えっ! 「レポートパッド(用紙)」と「ライティングパッド」は、別の文具だったのか。
高田さんは、ライティングパッドの代表として、フランスの「RHODIA(ロディア)」とアメリカの「リーガルパッド」をあげています。
確かに、私が愛用するロディア12(メモ帳サイズ)も、固い台紙に、用紙の上部1センチほどが糊とホッチキスで固定され、その下の部分にミシン目がついていて、切り取れる構造。
なるほど。これがライティングパッド。
そして、問題の「リーガル(Legal、法律)パッド」。
元々は、米国で弁護士や裁判官が法廷でメモを取る時に使用していた紙。
黄色い用紙で左側に赤いラインが入っており、日付やカテゴリ名などを書く。
レポート用紙と違って表紙がなく、いきなり文字などを書けるところが合理的。
『伊東屋オンライン』サイトによると、リーガルパッドは「ビジネスシーンなどで大活躍」らしい。黄色の紙に薄いブルーのライン。
ラインは両面に印刷されているのでノートのように両面使用できる。
……そうか。レポート用紙って、普通両面に書いたりしませんね。
やっぱり、レポート用紙とリーガルパッドは違う文具です。
伊東屋オリジナルのリーガルパッドは、ミシン目つきで1冊が50枚。3冊パックが税込価格630円。
レターサイズ縦27.7×横21.5cm。
A4用紙が縦29.7cm×横21.0cmなのに……なんだか中途半端な大きさ。
一方、『輸入文具専門店ステーショナリーストア ロケットシップ』は、mead社製(全米NO.1の紙製品メーカー)、アメリカ法廷(リーガル)サイズのリーガルパッドを扱っています。
1冊50シートで、税込価格367円。いい値段するなあ。
これも、約縦35.4cm×横21.5cmという変なサイズ。
『IT用語辞典』サイトによると、リーガルサイズは、米国では契約書や申請書などの証書によく用いられるもの。
レターサイズは、米国などで事務用の用紙サイズとして標準的に用いられているもの。
ちなみに、Wordなどのワープロソフトでは、印刷設定で「USレター」を選択すれば、レターサイズの用紙に適した印刷ができます。
それにしても、合理主義の塊のようなアメリカ人が、国際標準のA4サイズではなく、レターサイズやリーガルサイズにこだわるのは、なんだか不思議な気がするけれど。
日本人が、建物の面積を「平方メートル」で表示されるより、畳の枚数や坪数で表示された方が、広さをイメージしやすい感覚と似ているかもしれません。
リーガルパッド……使ってみたい気もするけれど……これ…黄色の紙なんですよね。黄色かあ。
……これは困った。
鮮やかな黄色やオレンジ色は、私がとても苦手な色。
長い間、気になりながらも、ロディアが使えなかったのは、ロディアの表紙がオレンジ色だからです。(詳細は『ロディアに挑戦!』にて)
体調の悪い時に、大量の鮮やかな黄色を見てしまった時のダメージを考えると……ちょっと、使うのが怖い。
それと、高田さんは、リーガルパッドを使うメリットの一つに、「黄色いカラーで他の用紙とサイズが異なるため、書類の山に紛れてしまうことがない」があげられているんですが……
当然ながら、リーガルパッドは、1シート50枚が全部黄色の紙なんですよね。
私のように、いったん執筆にかかると、たちまち、大量の本や資料が部屋中に山積みになるような人間が使うと……
「黄色の書類の山」が部屋のあちこちにできてしまい、どれが重要書類だったかわからなくなりそうで心配。……うーむ。
でも、リーガルパッド……謎の多い気になる文具ですね。
ラベル:伊東屋