先週の日曜日の夕方のこと。私は台所で家事をしていました。
隣の部屋では、夫がテレビをつけっぱなしのまま、うたたねしています。
隣の部屋から「天気予報です」と女性の声が聞こえたので、私は皿を洗っていた手を止めて、テレビを見に行きました。
喘息患者にとって、気象の変化は自分の健康に直結する重要な問題。
主治医から「低気圧、特に寒冷前線や台風の接近。それと最低気温と最高気温の差が10度以上ある日は警戒するように」という指示も出ています。
近畿地方の明日の天気、降水確率、気温……と、普通に進行していた番組が、次の画面に切り変わった時、私の目はテレビの画面に釘づけになりました。
「週間喘息予報」……ほんの一瞬映っただけでしたが
画面を横に3分割して、上の段から「関節炎」「ぜんそく」「熱中症」。
9日間を3日ごとに分割し、「すこし」「すこしひどい」など、かなり大雑把で曖昧な表示でしたが……
世の中はここまで進んでいたとは……
普段、この時間にはテレビをつけていないので、この予報がいつから始まったものかはわかりません。
でも「熱中症」とワンセットになっているということは、比較的最近のことでしょう。
前に「魔の季節、到来」で書きましたが、喘息とリウマチは、昔から「気象病」と呼ばれるほど、気象の変化によって、症状が悪化する病気です。
すでに医学データは揃っているのですから、予報しようとして、できないことはありません。
ただ、喘息やリウマチへの世間の人々の理解が、花粉症ほどにないのがネックだと、ずっと思っていました。
ところが最近は、テレビで喘息特集を、よく見かけます。
残念ながら、特に目新しい情報はありませんが。
ブタクサやイネ科の花粉アレルギーを持つ喘息患者にとって、秋は花粉が飛ぶ危険な季節ですが、最近増えたダニ・ハウスダストアレルギーの患者にも、気候が急激に変化して、病状が悪化する季節でもあります。
この病気が年間5000人の死者を出す「死の病」だということも、ようやく世間の人々にも知られてきました。
「喘息の人間は心が弱い」と医者が公言し、患者は肩身の狭い思いで暮らさなければならなかった25年ぐらい昔から考えると、本当に世の中は進みましたね。
ところで、最近、自分が世の中の動きから取り残されて、どんどんダメになっていくような、そんな気がして不安になります。
元々私は、そんなに賢いわけでもないし、かなり間抜けだとは思いますが。
インターネットで、ぎっしりと書き込まれた検索結果表示に圧倒されて溜息が出たり、大きな書店の本棚にあふれかえる新刊書の山をながめて、ただ呆然と立ちつくしたり。
自分が何のために、どんな情報が必要なのか。何を選べばいいのか……
すこし焦り過ぎているのかもしれません。
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2005年09月20日
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