日本はダメな国?
……本当のところは、どうなんだろう?
著者は国際政治学者。
この本は、様々な世界ランキング資料から、「現在の日本の実像」に迫っている。
気になるものをとりあげてみよう。
国土面積は61位。
1位はロシア。
62位にドイツ、70位がイタリアで、これは意外。
人口が10位。
1位は中国、2位はインド。
人口密度が30位。
1位はマカオ。
「狭い国土に人間がひしめく日本」というイメージだが、現実は、そうでもないらしい。
平均寿命が1位(2位は香港)。
国内総生産GDPが2位(1位がアメリカ)。
……日本が「すばらしい国」と言われているのは、この部分。
国の借金が1位(2位はギリシャ)。
自殺率9位(1位がリトアニア)。
英語力は110位(1位はデンマーク)。
女性国会議員の割合131位(1位がルワンダ)。
……これが「日本はダメな国」と言われる部分。
研究開発費が3位(1位はスウェーデン)なのに、科学技術リテラシー(理解度)は13位(1位がスウェーデン)。
このあたりは、なんとかならないものだろうか。
ブロードバンド普及率が14位(1位はデンマーク)なのに、報道自由度が51位(1位はフィンランド)だから、ブログ投稿数の1位は日本語(2位が英語)なのか?
総合的な生活の質は7位(1位ノルウェー)で、世界的にみると、それほど日本はダメな国でもないようだが、自国民としての誇りが57位。
1位はエジプト。
エジプトは文明発祥の地なので当然なのかもしれないが、もっと日本は自分の国に自信を持っていいと思う。
もちろん、このデータをすべて鵜呑みにしてはいけないが、このデータを見る限り、日本の得意分野、進むべき方向にいるライバルは、マスコミが言うような「アメリカ」「中国」「インド」ではなく、むしろ北欧諸国のような気がしてきた。
『日本の本当の順位』 浅井信雄 著 アスキー新書
ラベル:日本
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