座禅を組んでいる人を、坊さんが警策で、ぴしゃりと肩を打つ……あれと武道とどんな関係があるのだろう?禅の開祖、中国の達磨大師は少林寺拳法の祖とも言われ、やはり武道と禅は関わりがあるらしい。
禅宗は鎌倉時代に日本に渡来した。
「ただ足を組み手を組んで坐ってさえおれば大丈夫の胆力がすわって、世の波風に当惑することはなくなる」とされ、鎌倉時代の執権、北条時頼をはじめ、戦いに明け暮れる多くの武士が『死に直面しても揺るがぬ心』を求めて、禅を受け入れた。
その後も上杉謙信、宮本武蔵、柳生但馬守宗矩、山岡鉄舟……禅に傾倒した武士は多い。
心身を清める座禅と武士の生き方が融合して、「清らかなること。真直ぐなこと。素直で和やかなこと」を理想とする『武士道』が生まれた。
そして、武士道の精神を引き継いだ武道にも、禅の精神は生きている。
特に合気道の哲学は『円』(一点に停滞することない動き)、『無』(妄想を持った自我を捨てる)、『和』(自分の気を相手だけでなく、宇宙や自然とも一つにする)、『気』(相手の心の動きを見極めて、相手が殺気を発して動く前に、自分が気を発して相手を制する)など……『宗教としての禅』に最も近い……と、私はこの本で初めて知った。
合気道を続けて5年近く。
まもなく初段だというのに、今頃それがわかったのは、とても情けない。
だが、この禅の『安心(何事にもとらわれず揺るがない心)の境地』は、私の理想とする『風のように何者にもとらわれない自由な生き方』に似たところがある。
とりあえず、これからもっと『禅』について調べてみよう。
叢書 禅と日本文化6 『禅と武道』 鎌田茂雄 編集・解説 ぺりかん社
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