しかも、中国から大規模なハウスダスト「黄砂」が押し寄せる。
おかげで目がしょぼしょぼするわ、首に発疹が出るわ。
本当にアレルギーは因果な病気だ。
この時期からは紫外線も強くなるので、日傘なしでは外出できない。
春は花粉と黄砂。
夏は紫外線で劇症日焼け。
秋は寒冷前線で喘息。
冬は風邪……
「君はいつが好調なのかね。はっきりしたまえっ!」と、どうか迫らないでほしい。
気象の影響をまともに受ける私の体。
テレビの天気予報を見て、翌日の行動予定を微調整するのが日課だ。
最近では、天気図を見るなり気象予報士の説明も聞かず、「ちぇっ、放射冷却(高気圧に覆われて明け方急激に気温が下がる現象)か」と舌打ちしたり、「西高東低で等圧線が縦縞(強い北風が吹く現象)? 喘息の薬追加しなきゃ」と眉をひそめたりしている。
この季節、花粉は花粉症予報があるので、なんとかしのげるけれど、
まだ黄砂予報は一般的ではない。
黄砂の中に有害物質も混じっているらしいのに。難儀やなあ。
この本の著者は世界最大の気象情報会社。
気象に関する99の雑学知識を紹介している。
「畳2枚分で3.6リットル分の雨量がなければ降水確率は0%」。
「「災害が起こる恐れのある時」が注意報、「重大な災害が起こる恐れがある時」が警報」。
「雲と霧・靄は上空にあるか低い位置にあるかの違い」。
「高気圧か低気圧かは周りの気圧より高いか低いかで決まり、明確な基準はない」
……意外と曖昧だなあ。こんなものに頼って本当に大丈夫か?
さらには、「高速太陽風がやってきました。現在、速度は550km/秒。磁気圏活動は比較的穏やかです」
……ネット配信の2007年2月13日付宇宙天気予報。
もうそんな時代か。
何のことやらわからないが、研究者にとっては重要情報なのだろう。
肝心の黄砂のことは全然書かれていないが、意外に楽しい本だった。
『知ればトクする天気予報99の謎』 ウェザーニューズ 著 二見文庫
ラベル:花粉症
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