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2008年03月29日

意外な伝承?

また「日常生活上質化計画」が一歩前進。 
今度はアイロンです。

愛用していた17年前の東芝のコードレスアイロン。
ところが、最近電源を入れると漂うプラスチックの焦げた匂い。
ひょっとして寿命???
……どうしよう。

このアイロンは短大仲間からの結婚祝い。
みんなで家電量販店に出かけて、「コードがじゃまになるからコードレスよね。やっぱり新婚家庭だから、色はピンクで決まり」と言いながら選んでくれたもの。

でも、現在のアイロンは、あまりにも多機能で高性能。
目詰まり防止機能やら、ショットスチーム機能やら。自分のアイロンにはない機能が多いので、どうしていいやら。
アイロンの素材も、フッ素加工やらステンレスやら、チタンやらダイヤモンド並の硬度のBORONやら……。

目盛りが「低・中・高(スチーム)」しかなくて、アイロンかけ面テフロン加工のコードレス。
使っていたのと同じような商品がないのです。難儀やなあ。

まあ、ついでだから、これを機会に、アイロンかけについて勉強してみましょう。

『花王』サイトによると、まず、アイロンかけに必要なのはアイロン、アイロン台、スムーザー(アイロンをすべりやすくし、シワを取りやすくする仕上げ剤)。
テカリと傷みを防ぐためのあて布。
シャツの襟や袖口など、ハリをもたせたい部分に使うスプレー糊。

あると便利なのが、肩やウエストなどの仕上げ用に丸めて使うバスタオル。
服を吊るしたまま裏から当てて、細かい部分や立体的な部分の仕上げに使うアイロン用ミトン。
ブラウスのそでや肩、ウエストなどの立体的な仕上げに使う道具「仕上げうま」。

まず、洗濯物を素材別に分類。
低温(80℃〜120℃)のアクリル、ポリウレタン、アセテート。
中温(140℃〜160℃)の毛、絹、ナイロン、ポリエステル、キュプラ、レーヨン。
高温(180℃〜210℃)の綿、麻の順でアイロンをかけていきます。

合成繊維、生乾きの絹などの薄物にかける時、スプレーでスムーザーや糊を使う時が「ドライ」。
ウールのシワを伸ばす、ズボンの折り目をつける時などは「スチーム」。
アイロンをかけた後、すぐにたたむと、残った熱や湿気でシワがつくので、しばらくハンガーにかけて、温度が下がるのを待つ。

……うーむ。じゃまくさい。まるで「アイロン道」だ。
なるほど。
これを忠実にやろうとするから、「主婦の嫌いな家事第1位・アイロンかけ」なんですね。

なお、アイロンかけの手間を減らすには……。
柔軟仕上げ剤を使う。
ワイシャツや薄手のおしゃれ着だけ別にして短い時間で脱水。
干す時に両手でたたいてシワを伸ばして干す。
シャツやズボンは前立てや縫い目を引っ張っておく。

……逆に面倒くさくない?
やってみましたが、シワを伸ばして干しても、アイロンをかけなくてすむわけじゃないんです。

我が家の場合、「俺は糊ついたシャツは、ギシギシして嫌いや。カッターは、クリーニングに出さんと、家で糊使わんとアイロンかけろ」と言う夫。
「ノーアイロン」の謳い文句で形状安定加工シャツも売っていますが、実際はノーアイロンで着るのは難しい。

一方、私の持病は接触性ジンマシン(触った繊維や薬剤が原因で、即座にかゆみや発疹を引き起こすアレルギーの一種)。
糊やスムーザーで発疹を起こしたことがあるし、柔軟剤もこわい。
アクリルやアンゴラやキャメルなどの繊維も危険。

結局、木綿のシャツばかり着るので、夫婦二人なのに、やたらにアイロンかけをする家になってしまいました。

それでも、アイロンかけが苦にならなかったのは、スムーザーや糊を使わず、手当たりしだい「高温スチーム」でアイロンをかけ、たたまずに、片っ端からハンガーに吊るしていたかららしい。
偶然、綿製品ばかり着る家だったので、それで正解だったのですが。

さて、どんなアイロンを選ぶか……今より蒸気の分量が多くて、すこし軽いのがいい。
日常生活上質化計画では「耐用年数10年以上」が条件ですから、10年後の50歳の私にとって、今使っているアイロンの重さは負担になるかもしれない。
あとは、コードつきかコードレスか……コードつきのアイロンは使ったことがありません。

ティファールのアイロンのCM。
蒸気の分量は魅力ですが、重量1.4キロ。
今のアイロンが1.1キロ。
300グラム増は、どの程度負担になるのか。
コードつきで大丈夫?

『東芝』サイトによると、アイロン選びのポイントは、持ちやすさ。
軽量でコンパクトか。
すべりがよく小回りがきくか。
蒸気の分量の多さなど。

……家電メーカー各社のカタログを集めてみましたが、よくわからない。
家事の大先輩、母に訊いてみることに。

「アイロン買い替えるんやけど。どんなものを選んだらいいんかな?」
「まず、立ってアイロンかけるか、座ってアイロンかけるか、どっちやねん?」
「立ってアイロンかける? あれは、プロが、特別な道具を使ってするもんじゃないの?」
「立ってかけると、体重をかけられるからシワ伸びるし、集中して一気に仕上げてしまえるんや。若い時は立っとったけど。家族増えて、洗濯物増えたから、今はしんどいわ」

母が1時間ほどテレビの前に座って、山のような洗濯物にアイロンをかけるのを見て育ったので、私は「アイロンはテレビを見ながら座ってかける」ものだと思っていました。

「そんで、あんたは、どんなアイロンほしいねん?」
「今よりちょっと軽くて、今よりスチームの分量が多いやつ」
「17年前にくらべたら、ほとんどのメーカーのもんは、軽いし、スチーム多いで」
「……そうらしいんだよね。……一応、検討の結果、ナショナルの軽量型かなあと……」

母の顔色が変わりました。

「あれは、あかん。2年前に買うたけど失敗やった。買い替えたいんやけどな」
「なんで?」
「うちにあるやつ貸したるわ。使うたらわかる」

自信たっぷりに断言する母。

アイロンを借りて使ってみましたが……軽過ぎるのです。
シワを伸ばそうとして、無意識に腕に力を入れてアイロンを服に押しつけてしまい、非常に疲れる。
このアイロンを1ヶ月使えば、2キロほど痩せられそうですが。

布の風合いを大事にするのが軽量型アイロン。
スムーザーや糊を使わず、スチームだけで、服のシワを伸ばしたい私には、すこし重めのアイロンが向いているようです。

『アイロン使ってみました。確かに失敗ですな』と母にメールを送ったら、『ほうら、見てみ。新しいアイロン買ったら貸してね』との返信。

結局、二代目アイロンは東芝製のブルー。
母のアイロンと、今のアイロンの中間の重さ。
先が尖っていて、服のボタン付近などの細部にも、アイロンがかけやすいのが決め手。

ところで、母は、接触性ジンマシンの私の服には糊を使いませんでしたが、父や弟や妹のシャツには、糊を薄めてスプレーしていました。

弟の奥さんが、それをしようとして、糊をアイロンに焦げつかせて失敗。
義妹のお母さんはアイロン嫌い。
アイロンが必要なものは、全部クリーニング出していたそうですが、これから上手になるでしょう。

料理と同じように、洗濯やアイロンのかけ方も、それぞれの家によって事情が違い、母から娘へ引き継がれていくもののようです。
「おふくろの味」ならぬ、「おふくろの洗濯」「おふくろのアイロン」……これも伝承文化なのかもしれません。
posted by ゆか at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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