……私は思わずパソコンに向かって叫んでしまいました。
『ワキ文具』サイトの「3/19 ロディア新製品入荷」の画面。
映っているのは、漆黒の表紙に鮮やかなオレンジの二つのモミの木のマークと「RHODIA」のロゴ。
今までのブロック・ロディア(フランス製のメモ)は、鮮やかなオレンジの表紙に黒字でモミの木マークとロゴが入っていたのですが、こっちの方が、断然かっこいい!!
去年の新商品シリーズ発売の時に、黒地にオレンジ色のロゴのノートが発売されたのは知っていましたが……。
実は、昨年春先に、ロディアの発売元のクオバディス・ジャパン社は、3種類の新商品シリーズを発売。
「ロディアはメモだけやないんやで」のたくましい商魂がうかがえます。
2007年3月17日付『Allabout』サイト、「ステーショナリー」コラムで、土橋正さんが、このロディアの新商品シリーズを紹介しています。
新シリーズは3つ。
まず、ロディア・メタリック。
鮮やかなオレンジ色に、携帯電話やパソコンなどと相性のいいメタリックカラーを組み合わせたデザイン。
表紙は頑丈なポリプロピレン。
ノート類を幅広く商品展開。
A4の書類をはさんでノート兼ファイルとして使える、ゴムバンドつきでA4より一回り大きいタイプのノートも登場。
次はロディア・クラシック。
豊富なサイズのノート類ですが、これまでのロディアのロゴデザインのもの以外に、新しくオレンジとブラックの色が反転したタイプも発売。
最後がロディア・ブティック。
『一言で言い表すなら、メモのロディアが作った上質な本のようなノートといったところだろうか』
……そう土橋さんは書いていますが、なんとなくモールスキン手帳に雰囲気が似ています。
ロディアのロゴが刻印された上質な合皮の黒の表紙でオレンジの帯のノートと、オレンジの表紙で黒の帯のノートの2種。
ページ数は240ページ。
「方眼」イメージが強いロディアですが、この商品は無地。
紙重量が100g/平方mの超厚口紙。
上質すぎて威圧感のある商品ですね。
ちなみに、定番ロディアにも、「ジャイアント・ブロック・ロディア」が登場。
これは、A5サイズのブロック・ロディアのページ数を300ページに増やしたもの。
まあ、これだけ商品の種類が増えたのに、使うのは相変わらず「ブロック・ロディアNO.12」一辺倒だったりする、頭の固い私ですが……。
今回発売の黒ロディアは、鮮やかなオレンジ色が苦手な私には、待望の商品。
ちなみに、ブロック・ロディアの中には、2004年から発売されている「ポール・スミス for ロディア」もあるのですが。
ロディア愛好家の有名デザイナー、ポール・スミスがロディアのためにデザインしたもので、鮮やかなオレンジの表紙の下部分、1センチほどのところに、バーコード風に、ポール・スミスが得意とするマルチストライプが入っていて……これはこれでいいデザインですが。
「レトワール・デュ・ソレイユ」や「ユナイテッド・ビーズ」のような多色づかいストライプ商品に弱い私としては、「惜しいなあ。全面ストライプでもいいのに」と思う商品。
考えてみると、全面ストライプでは、「ポール・スミス for ロディア」じゃなくて、「ポール・スミス・メモ」になってしまうか。
でも、たぶん私は買ってしまうな。
『クオバディス・ジャパン』サイトによると、黒ロディアは2008年3月12日発売。
NO.11、12、13、16、19の5サイズ。……これが買わずにいられようか!
黒ロディア、勢い余ってポール・スミス・ロディア。
さらに珍しい「RHODIA LINED(横罫ロディア)」まで、『ワキ文具』に発注。
3日後、商品到着。
横罫ロディアと黒ロディアは231円。
ポール・スミスだけは315円と、ちょっと割高。
横罫ロディアは表紙がオレンジで、幅7ミリほどの書きやすい間隔の紫の横罫線。
ポール・スミスと黒ロディアは紫の5ミリ方眼罫。
ただ、黒ロディアだけは、罫線の紫色が青みがかっています。
紙質、書き味は、どれも普通のロディアと同じ。
黒ロディア、値段と中身が普通のロディアと同じ……だったら、多くのブロック・ロディア・ユーザーは、黒ロディアの方を選んでしまうかもしれない。
というのは、ユーザーは、ロディアを裸のまま使わずに、カバーをつけることが多いのです。
『ワキ文具』でも、人気商品ランキング1位は「ロディアNO.11専用イタリアンレザー・カバー」。
ところが、あの表紙の鮮やかなオレンジ色は、カバーの色を限定してしまう。
黒、赤、茶、白、ベージュなら、なんとか合うのですが、表紙の鮮やかなオレンジに鮮やかな紫、優しいパステルピンク、爽やかなミントブルーのカバー……想像するだけで胸が悪くなるのは、私だけでしょうか。
その点、黒なら、カバーの色は自由。
ところで、私が現在使っているのは、ナガサワ文具センター・オリジナル「pen style」ロディア・カバー。
前に使っていた渡喜商工のカバーは、コーヒーをこぼしてダメにしてしまったのです。
ナガサワ文具センターは、オリジナルの革小物にも力を入れていて、このカバーは限定品で現在は品切れ。
16800円でしたが……。
黒の堅牢なバッファロー・カーフに、縫い糸がワインレッド。
縦開きで、ポケットとペンホルダーつき。
切り離したメモを収納するポケットつきカバーは、ほかのメーカーも発売していますが。
「pen style」は、カバーの裏に1.8センチ幅の浅いポケットが上下2箇所。そこにメモをはさむと、額に入れたような状態になり、メモの内容を見ることができる。
当日の予定を書いたメモをカバーの裏にはさみ、常に確認しながら、いつでも自由にメモをとれる……便利。
前から、ロディアの裏紙を再利用できないか悩んでいました。(『またしても、ロディア』参照)。
これなら、切り離したロディアの裏に翌日の予定を書き、カバーのふたにセットして再利用できる。
ということで、気になっていた問題も解決。
これから私は、黒ロディアを愛用することになりますが、今後のロディアの商品展開、目を離せませんね。
ラベル:ロディア