10mm×26mm、つまめるほどの大きさ。
薄い銅の金属片を二つに曲げたクリップ状のもの。
表側は万年筆のペン先型。裏側は半円形。
角の部分は全部丸みがついています。
ブックダーツ……本や手帳の重要なページに留める、しおり代わりの文具。
まだ歴史は浅いようですが、モールスキン手帳ユーザーには人気があるらしい。
ところで、最近、時々、「もしかして、自分の付箋の使い方はよくないかも」と疑念が頭をよぎることが多いのです。
私の付箋の使い方は「本の重要ページに貼る」。
本を付箋でビラビラさせて、ノレン状態にするのは、伝統的に正しいポストイットの使い方らしいですが。(『ポスト、イット?』参照)
資料整理が終わって、使用済みの大量の付箋を処分する時、なんとなく胸が痛むのです。
私は付箋に書き込みをしないので、ただ目印にするためだけに、付箋をどんどん使い捨てにするのは、エコロジー上問題があるような気がする。
でも、一度使ったポストイットは糊が弱っているので、使っていても、途中ではがれてしまうことが多いですし。
もったいないよなあ……。
軽い罪悪感を持ちながらも、付箋紙を捨てていたわけです。
現在、本につける目印として主流なのは、しおりとポストイット。
ところが、しおりは、本にたくさんはさむとかさばる。
ポストイットは、貼った紙によっては、はがす時に本を傷める可能性がある。(『ラベルメモと無印透明付箋紙』参照)
なんとかならんもんかなあ……。
どうやら、その解決策が「ブックダーツ」らしい。
薄い金属でかさばらず、本に留める時、とる時に紙を傷めない。
しかも何度も使えてエコロジー。
『ワキ文具』で、私の目をひいたのは、「マルチカラー・3色18枚セット714円」。
金銀銅の3色、ペン先型のブックダーツが、黒い台紙の両端に一列に並ぶ粋なもの。
黒ロディア(詳細は『黒ロディア登場!』)を注文するついでに、一緒に取り寄せてみました。
缶入り50枚セット(1470円)は、ワキ文具でも人気商品。
でも、50枚持っていても、使いこなせるのか心配でしたし、銅色1色しか入っていない。
ここは割高でも、楽しそうな3色セットを。
……ということで。
数日後、黒ロディアとともに、新兵器・ブックダーツが到着。
実物を手にして、クリップより軽いことに驚きました。
ブックダーツのペン先型の部分は丸みを帯びていて、紙を傷つけない工夫がされています。
しかも、このペン先部分があることで、「重要ページ」の「重要行」だけをマークすることができる。
単純ですが、意外に思いつかないアイデアですね。
この商品の製造元、アメリカ・オレゴン州の『Bookdarts.com』サイトには、「これさえあったら、本のページ折ったり、アンダーライン引いたり、ペーパークリップ留めたり、付箋貼ったりせんですむから、本傷めへんわ。まかしとき!」というような説明があります。
ただし、ブックダーツを本の小口、本の横部分につけて、ものすごく乱暴なめくり方をすると、ペン先部分がひっかかって本が傷つく恐れがあります。
本の上部分につけるのが無難でしょう。
その難点を除けば、たくさんつけてもかさばらない。
本を傷めず繰り返し使える。
付箋と違って、本からはみ出ないので見苦しくない。
3色あるから、項目別に色分けしてマークをつけられる。
さっそく使いはじめてみましたが……。
今、ちょっと後悔しています。
本の重要箇所、手当たり次第に付箋をつける癖が抜けなくて、18枚じゃ足りませんでした。
50枚入りも買えばよかった……。
ラベル:ブックダーツ