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2008年05月17日

『父子消費』

最近、「休みの日は子供の遊ぶのが楽しみ」と言う職場の男性が増えた。
仕事で忙しく「いつも家にいない人」だった私の父。
結婚3年目、20代後半から義母の介護に振り回されていた私たち夫婦も、よく考えると「父」や「母」と呼ばれる年齢。

でも、子供がいないので、子供と過ごす休日の楽しさを語られても、ピンとこない。
父親が「遊ぼう」と迫ってきて、子供の方は嫌がってないのかしらん?

著者は日経産業地域研究所主任研究員。
豊富なデータを駆使して、最近の「父子消費」……父と子供が同じ趣味、同じ商品やサービスに熱中する現象を読み解く。

ウルトラマンや仮面ライダーや機動戦士ガンダムなどの往年のヒーローや、同じゲームに親子で熱中する人たちが増えたことは、私も知っている。

これまでの、ある世代で特定の商品がブームになる同世代の水平的な消費行動から、昭和レトロ趣味など、世代を超えての垂直的な消費文化の共有への転換。

その背景にあるのは……。

学生の頃がバブル期で目利きの消費者として育ったが、バブル崩壊後に就職や仕事で苦労し、上の世代より「仕事より家庭が大事」、自分が楽しむことを前提に育児に関与する父親。
塾や習い事で友達と遊ぶ機会が少なくなり、「同じ趣味の年上の友達=父親」を仲間として受け入れる子供。

長距離通勤をいとわず、郊外に家を構え、休日は家族と自宅で過ごしたり、一家で近郊のショッピングセンターや動物園などに出かける程度。
都心の繁華街には興味がない。
5年後も同じ沿線エリアに住みたい……これは私たちの生活と似ている。
自分とは違い過ぎる雰囲気の場所に行くのがしんどいのだ。

著者は、比較的似通った所得階層、似通った趣味を持つ家族を狙って、多様な分野で同一テイストの商品を販売する「ライフスタイルストア」の隆盛を予測しているが、この消費文化の先に何があるのかはわからない。

『父子消費』 山岡拓 著 日本経済新聞出版社
タグ:昭和
posted by ゆか at 10:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
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