「たーけやー、さおだけ!」の声を頼りに、何度か自転車で追いかけたが、住宅街で、声があちらこちらに反響して位置がつかめず、いつも追跡は失敗。
いまだに私は、その姿を見たことがない。
私の周囲でも「猛スピードで走り去る物干し竿を積んだ小型トラック」を見た人が数人いるだけで、買ったことのある人はいない。
買う人がいないと商売にならないはずだが、なぜか今も半年に一度、突然現れる。
最近では「古い物干し引き取ります」と魅力的なこと(粗大ゴミ回収は予約制。運が悪いと数ヶ月待ちになる)を言うところをみると、商売をする気はあるらしい。
先日も、声がしたので家の外に出たが、姿がない。
また逃げられたか。
「幻のツチノコ」のような「さおだけ屋」。
どうやって儲けているのだろうか?
公認会計士の著者は、会計学を駆使して謎に挑む。
著者は新聞記事と目撃証言から2つの仮説を立てた。
「さおだけ屋建築業者密約説」と「さおだけ屋金物屋副業説」だ。
建築業者密約説は「さおだけを設置する時、土台の劣化などを指摘し、建築業者を紹介してマージンを受け取る」。
金物屋副業説は「積み込んでおいた物干し竿を、配達のついでに売る」というもの。
この本では、こうした身近な疑問を例に会計学の解説をする会計学の入門書。
わかりやすく面白い。
「数字に強くなくても数字を読む「センス」があれば会計はわかる」とあるが、確かに会計は、電卓を使っての四則演算だけなので、方程式や微積分はできなくてもいい。
「文系どまんなか」の国文卒の私でも、経理をやれるのだ。
しかし、肝心の「さおだけ屋」の正体は結局わからなかった。
この本は、会計学の入門書で「さおだけ屋業界潜入密着レポート」ではないからだ。
しかたがない。
うちの物干し竿も古くなったことだし、今度、さおだけ屋が現れたら、なんとしても捕まえてやろう。
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』 山田真哉 著 光文社新書
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