「失業」「破産」「離婚」「うつ」……
最近は誰にでも起こりうることになってしまったが、「逮捕」や「勾留」となると、まだそれほど例がない。
この本は「身に覚えのない逮捕」や「勾留」、「有罪判決」「失職」という究極の「逆境」を経験した二人の対談集。
一人は「鈴木宗男事件(背任・偽計業務妨害罪)」で逮捕されて、東京拘置所に512日間勾留されて有罪が確定した元外交官、現在は作家の佐藤優氏。
もう一人は「陸山会事件(選挙資金規正法違反)」で東京地検特捜部に逮捕され、衆議院議員を辞職した石川知裕氏。
「うつ病」との付き合い方。
パワハラに遭った時どうするか。
これから生きにくくなっていく日本で、今、何を勉強しておくべきか。
「食える」能力は何か。……
その経験に基づいて語られる「逆境に直面した人・直面しそうな人」へのアドバイスは、世間の「危機管理マニュアル本」とはレベルが違う。
私も倒産やら20年以上の介護やらで、普通の人よりは「逆境」の場数は踏んでいるのだが。
「何かのはずみで不当に逮捕された時の心得」なんて想定していなかった。
しかし、最終的に「さまざまな逆境から抜け出せる力」は「友達力」だそうだ。
そういえば、昔、ある年長者は私に言った。
「人の地金は逆境になった時にはっきり出る。もし君が無一文で路頭に迷って、友達の家に訪ねて行った時、その友達はどうするか。インターホンを押しても居留守を使うか。晩御飯をおごって愚痴を聞いてくれるか。家に泊めてくれるか。住むところや仕事の相談にのってくれるか。「あの人ならどうしそうか」を想像すると相手との距離感がわかる」
私が路頭に迷っても、泊めてくれる友達は意外に少ないかもしれないなあ。
でも『肝胆相照らすような友達というのは、両手の数を超えることはありません』と佐藤氏が言っているので安心した。
マスコミや政界や官僚、さまざまな人脈を持つ佐藤氏でさえ、そうなのだ。
とりあえず「一晩泊めてくれるような友達」が10人いれば、なんとかなるかもしれない。
『逆境を乗り越える技術』 佐藤優・石川知裕 著 ワニブックス
ラベル:戦略
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