最初に自分が意識してはじめたことだったはずなのに、しばらく経つと体が無意識に動いている。
タバコや酒、ネットゲームやSNSなど、一度「習慣」になったものをやめるのには、大変な意志の力が必要だ。
著者はスタンフォード経営大学院教授と、プロダクト・トレンドや行動デザインが専門のライター。
企業が消費者に自社サービスを頻繁に使ってもらうためのコツを、行動心理学に基づいて解説している。
冒頭に「フック・モデル」という耳慣れない言葉が出てくるが、これはユーザーが抱える問題を習慣で解決するビジネスモデルのことで、健康食品やダイエット関連用品、資格講座などのことだ。
「フック・モデル」は「トリガー(きっかけを与える)」「アクション(行動をうながす)」「リワード(報酬を与える)」「インベストメント(投資させる)」の4段階がある。
中でも「リワード(報酬)」は、「トライブ(集団・人とのつながり)」「ハント(狩穫・物理的な報酬や情報)」「セルフ(狩猟・自己実現)」の3種類があり、同じパターンで報酬を与えると、ユーザーに飽きられてしまうので、意図的に「予想外な変化」を組み込んでおく必要があるらしい。
難しいものだ。
「インベストメント(投資)」は、消費者が更なる「リワード(報酬)」を求めて時間とお金を費やすこと。この段階で、やっと「ビジネスが成功」となる。
オンラインゲーム運営には大変な労力がかかっているのだなあ。
感心している場合ではなかった。
『今すぐやってみよう』コーナーの『あなたのプロダクトやサービスのフローを見直してみよう』『あなたのビジネスにチャンスや脅威をもたらしうる新しいインターフェイスを5つ考えてみよう』は、本当に「今すぐやらなければならないこと」だから、すぐにやろう。
アメリカのビジネス書を翻訳したものなので、知らない名前の企業が多いが、各章の終わりにあるまとめの『リメンバー・アンド・シェア』と『今すぐやってみよう』コーナーは便利なので、お勧めしたい本だ。
『ハマるしかけ』 ニール・イヤール ライアン・フーバー共著 翔泳社
ラベル:ビジネス
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